イチローのいるマリナーズはワイルドカードをとれるか?
これから、地区優勝、ワイルドカード(以下WC)獲得にむけた熾烈な戦いが本格化する。
現在、首位を走るのはヤンキース(東地区)、タイガース(中地区)、エンゼルス(西地区)。
レギュラーシーズンは終盤になると、2位以下のチームは優勝を目指すと同時に、各地区の2位のなかで最も高い勝率をあげたチームに与えられるWCを睨んでの戦いとなる。
中地区のタイガースとホワイトソックスの差はまだ2ゲームだが、ヤンキースとエンゼルスは2位を4ないし5ゲーム離し頭一つ抜け出しているので、両チームとも今の調子をキープし優勝になだれこむような気がする。だから、首位が遠くなったチームは戦術をWCの獲得に切り替えているかもしれない。WCを狙えそうなチームとその勝率は、
1.レッドソックス(東部) 0.569
2.レンジャーズ(西部) 0.560
3.レイズ(東部) 0.555
4.マリナーズ(西部) 0.518
どん尻にいるマリナーズはレッドソックスとは6ゲーム差くらい。地区優勝の可能性はエンゼルスに9ゲーム離されている現状ではかなり低いが、WCならまだ望みはある。だが、ギリギリのところ。ちょっと連敗すると、もうダメか!という感じ。チームは充分戦闘モード。今日はレイズに破れたが、昨日は前半負けていたのを追いつき、最後は劇的な逆転サヨナラホームランで勝利した。
WCはなかなか上手いやり方。これがあるので、上位チームの選手たちは162ゲームの最後の最後までそれこそアドレナリンをどばっと出してプレーする。それで大リーグ全体がおおいに盛り上がる。大リーグの醍醐味は最後の50ゲームとワールドチャンピオンを争うポストシーズンにあるといっても過言でない。
ポストシーズンに入ると、地区優勝だろうがWCだろうがもう関係なく、ベストコンディションを維持しているチームが勝ちあがっていく。だから、優勝を決めて一息ついていたチームより、0.5ゲーム差、1ゲーム差といってラストゲームまで激しくWCを争ったチームのほうが、ポストシーズンにそのまま勢いを持ち込むのでいい成績を残すことがよくある。2年前、ナショナルリーグを制しワールドシリーズに出場したロッキーズ(松井稼がいた)がそのいい例。
さて、マリナーズはWCをとれるだろうか?鍵は打の中心、イチローのバットとエース、ヘルナンデス(現在12勝)が握っている。われらがイチローは打率0.362と相変わらず打ちまくっている。昨日も2点同点打を放った。イチロー自身、なんとしてもポストシーズンに進出したいだろう。マリナーズに入団した年しか出てないから、テンションを上げているにちがいない。
でも、今年もちょっと無理かなという感じ。WCはレッドソックスでもレイズでもなく、テキサス・レンジャーズかもしれない。それとも、故障した岩村が9月に戦列復帰するレイズ?
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