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2009.08.26

雪村の傑作が東京と水戸でコラボ!

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去年と今年、雪村のいい絵を見る機会に恵まれている。東博で開催された‘対決ー巨匠たちの日本美術’では首が折れないかと?心配になる‘呂洞賓’(拙ブログ08/7/10)や‘風涛図’(08/7/29)など6点が展示され、新橋の東京美術倶楽部であった‘正木美蔵名品展’(08年9月)には‘瀟湘八景図巻’が登場した。

今年に入ってからは畠山記念美で久し振りに‘竹林七賢図屏風’(5/21)が公開され、現在、東京と水戸の美術館にはまたまた傑作が展示中。

★琴高・群仙図:京博(上の画像)
★欠伸布袋・紅白梅図:茨城県立歴史館(真ん中)
★釈迦羅漢図:茨城・善慶寺(下)

三井記念美の‘道教の美術展’(7/11~9/6)へまた出かけたのは‘琴高・群仙図’(重文)と再会し、初見の‘鐘馗図’(重文)と‘蓬莱山絵巻’を見るため。琴高と鐘馗は隣同志で飾ってある。鐘馗の怖い顔と迫力あるポーズに圧倒されるが、7年ぶりに見る琴高も鯉にまたがり乱気流のなかを懸命に飛んでいる。

琴高のこの風なびきのおもしろさは一度広重の絵と対照させて紹介した(06/3/1)。琴高の後ろにのびる衣装だけでなく、鯉の尾っぽは勢いよく曲がり、波も生きもののように四方にしぶきをあげている。雪村は真に風の絵の達人!

‘欠伸(あくび)布袋’と‘釈迦羅漢’がみられるのは水戸市の茨城県立歴史館で行なわれている‘仏教絵画の魅力’(8/22~9/27)。歴史館には雪村の絵が8点あり、今回はこのうち3点プラス善慶寺蔵の‘釈迦羅漢図’の4点が公開されている。入館料は
150円。

あくび布袋は02年の回顧展(山口県美)のとき展示替えでみれなかったから、歴史館のHPを定点チェックし、展示の機会を待っていた。やっと対面できると思い、8/22茨城県近美の冨田渓仙展のあとすぐ館をめざした。ところが、路を間違え、どこをどう走っているのかわからなくなった。で、一度とまり場所を教えてもらってやっと到着。だから、次回ここへ来るのは自信がない。

あくび布袋の絵は真ん中の腹のでっぷりでた布袋さんが手をうしろにのばしあくびをする姿がとてもいい。でも、シャープに描かれた紅白梅との取り合わせはちょっと変な感じ。とげとげしく思える梅の枝とまるい大きな腹はどうみてもとけあわない。梅をもっとゆるゆるの線で描いたほうがよかったかもしれない。

呂洞賓同様、釈迦の左隣にいる羅漢たちも首をおもいっきり曲げて、上から迫ってくる龍と対峙している。この絵も前回見れなかったが、ここでリカバリーできるとは思ってもいなかった。本当に有難い展示。満ち足りた気分で水戸を後にした。

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コメント

いづつや様は土曜日に行かれたのでしょうか?
私は翌日曜に行きました。
同じ歴史館の狩野派展はご覧になられましたか?
雪村、林十江に狩野派と予想外に収穫が大きかったです。

投稿: meme | 2009.08.30 22:14

to memeさん
水戸には22日出かけました。歴史館のHPをみて、
あくび布袋がこの日から公開されることがわかり
ましたから、冨田渓仙展鑑賞を遅らせてました。
それに高速料金1000円のメリットもあり
ますので。

狩野派展はNO情報で見てません。雪村の絵は
布袋さんと待望の対面でしたが、なかなか公開
されない善慶寺の釈迦羅漢図をみれたのも
大収穫でした。

投稿: いづつや | 2009.08.31 11:30

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