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2009.08.14

表慶館 アジアギャラリーがオープン!

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今年は唐三彩の展示に縁がある。仕事でも美術品の鑑賞でもよく理解したり深く味わうためには、やはり‘選択と集中’が大事。6月、静嘉堂文庫で‘三彩貼花文壺’(重文、拙ブログ6/4)に感激したあと、唐三彩への関心がより強くなった。こういうときは、おもろいことに美術館が呼んでいるような気になる。

で、永青文庫へ出かけたら、想定外のすばらしい唐三彩コレクションに遭遇した(7/26)。こうなると、東博にある‘三彩龍耳瓶’(重文、上の画像)がまたみたくなる。これと再会したら唐三彩は一段落する。そんな思いが通じたのか、8/4表慶館にオープンしたアジアギャラリーに‘龍耳瓶’が展示されることが‘博物館ニュース’に載っていた。いい流れにはすぐライドする。これを勝手に‘求めよ、さらば与えられん!ライド’と呼んでいる。

東洋館の改装が完成するのは3年後の12年。そこで、アジア・エジプトの美術品は表慶館の1階に半年タクトで展示されることになった。といっても、ここで展示されるのはやきもの、工芸品、彫刻のみで、絵画や書は本館で特集陳列という形で公開される。

お目当ての唐三彩はエントランスホール右手の一番奥の第2室にあった。2,3回お目にかかっているが前回見たのは4年前?視線が集中する龍耳のフォルムは西方が起源。龍の首の褐色と突起物や胴の鮮やかな緑が眼に焼きつけられる。また、表面に貼りつけられた宝相華文のメダイオンも丁寧に描かれている。唐三彩の名品を集中的に見れたのは優しいミューズのお陰。感謝!

1点買いの平常展示といっても、すぐ帰るわけにはいかない。東博自慢の名品がまわりにいくつもあるから、これもしっかり楽しんだ。真ん中は青磁の優品‘輪花鉢’(重文、南宋時代・12~13世紀)。一度みたら心の奥まで沁み込んでくる青と縦横に走る貫入にいつも釘付けになる。ここには同じ南宋時代にやかれた青磁の重文があと2つある。‘青磁茶碗 銘馬蝗絆’と‘青磁琮形瓶’。次回以降に展示されるだろう。

今回飾られているのは横河コレクションの東晋から清までのもの。横河民輔氏(1864~1945)から寄贈された中国陶磁器は1200点。大コレクションである。清の雍正年間(1723~1735)につくられた下の‘粉彩梅樹文皿’(重文)にぞっこん惚れている。やきものの絵付けをみているというよりは花鳥画をみている感覚に近い。美しい梅の花、たっぷりとった余白、皿の形にあわせて優美に曲がった樹の枝、これほど心を揺すぶる梅の絵はほかにない!

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コメント

毎回楽しく拝読しています。
はじめまして。法師と申します。

馬蝗絆は、本館二階の「茶の美術」コーナーに出品中でしたよ。昨日観てきました。
もしお時間がございましたらどうぞ^ー^

投稿: 法師 | 2009.08.16 08:02

to 法師さん
はじめまして。書き込み有難うございます。
馬蝗絆は茶陶扱いですから、いつも展示して
あるのは本館の茶の美術コーナーだったこと
を忘れてました。これはアジアギャラリーに
はでませんね。

現在展示してあるのは知りませんでした。
教えていただき誠に有難うございます。ミニ
国芳特集の浮世絵をみるため、またでかけま
すので、そのとき見てきます。これは本当に
いい青磁ですね。

投稿: いづつや | 2009.08.16 11:30

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国立東京博物館の表慶館1階が「アジアギャラリー」として8月4日からオープンしています。 表慶館エントランスホール こちらの記事「東洋館休館」でも書きましたが、これまで長きに渡り東洋美術の殿堂として親しまれてきた東京国立博物館・東洋館が、耐震補強工事を行うために2009年6月9日より休館となっています。 リニューアルオープンの予定は3年後の2012年(平成24年)。 それまでの間、池を挟み真正面に位置する、表慶館で東洋美術を常設展示することに。名付けて「アジアギャラリー」。... [続きを読む]

受信: 2009.09.06 00:23

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