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2009.08.23

ニューマン、フランシス、ステラとプラスワン?

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川村記念美のお目当てが岸田劉生の麗子像、1点だったとはいえ、1300円も払ったのだから、平常展示の作品を少しは見てみようと思った。改装後の展示空間はすばらしくよくなった。ロスコとニューマンとステラの3つの独立した部屋がつくられ、常時一級の作品が楽しめる。

バーネット・ニューマン(1905~1970)の‘アンナの光’(上の画像)は明るい部屋にドーンと飾ってある。これが制作されたのは晩年の1968年。縦2.76m、横6.11mの巨大な作品。まるで大きな赤い壁の前に立っているみたい。赤一色の画面にはお得意の垂直のジップはみえず、両サイドに白い帯がある。

アメリカ社会における生活・経済のモーメントは、広大な国土、大自然、NY、LA、シカゴなど大都市にそびえる超高層ビル、全国に張り巡らされた高速道路、飛行機の利用といったことを反映してスピーディでスケールがデカイ。だから、芸術家も勢いこうしたカラー・フィールド・ペインティングのような大きな作品にとりつかれる。

これだけ大きな色面だと、色が自律して主張する。見る者は赤に何を感じても自由。抽象絵画をみていると思わないで、グランドキャニオンのあの赤茶けた岩を眺めたときの印象と重ね合わせてみるのもおもしろい。すると、ニューマンが表現しようとした人間を超越する‘崇高さ’がみえてくる?!

真ん中のサム・フランシス(1922~1994)の絵、‘ワン・オーシャン、ワン・カップ’
(1974)は図録で知っていたが、本物をみるのはこれがはじめて。東洋思想の影響を強く受けたフランシスの色彩表現は日本人にはわかりやすい。

白の余白を大きくとり、そこに赤や黄色や青や緑の原色を重ね合わした帯で形どった菱形が浮かびあがり、そのたらし込みやドロッピングが装飾的色合いになっている。‘墨は五彩を兼ねる’というが、フランシスはそれを会得したかのように色をぼかし染み込ませ、まさに生き生きした色彩空間をつくりだしている。見事というほかない。

フランク・ステラ(1936~)はロスコ同様、お気に入りの画家。下は07年のミニステラ展(拙ブログ07/1/24)でも見た‘フリン・フロンⅡ’(1968)。しばらくいい気持で眺めていた。

川村記念美を訪問するときの楽しみがあるので、最後にそのことを。JR佐倉駅の近くに大きなエビフライを食べさせてくれる有名な店がある。TVやグルメ雑誌に何回か紹介されているのでご存じの方がいるかもしれない。

場所は改札をでて右側のほう(川村記念美行きのバスとは反対の側)。駅の前の道路を進み、2ブロック目を右にまわって100mくらいのところにある‘幸’というお店。駅からは5分くらいで着く。小さな店という感じだが、なかは座敷があるから広い。店の手前に9台のクルマを収容できる駐車場もある。

ロスコ展のとき味わったエビフライ定食(1800円)に大満足だったので、今回は隣の方と一緒に食べた。ほかの客が注文した‘ウルトラジャンボエビフライ定食’(3100円)はこれまたデカく、頭つき。

女子マラソンの高橋尚子やハンマー投げの室伏、はるな愛、大食いのギャル曽根の色紙などが沢山飾ってあったから、ここは有名な人気店(月曜休み、開店は11時半)。客もひっきりなしに入ってくる。エビがお好きな方は機会があれば、是非!

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