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2009.07.11

もっと見たいゴーギャンの名画!

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国宝クラスの日本画を見尽すには相当長い時間を要するが、有名な西洋絵画と対面するのも簡単ではない。とはいうものの日本は美術大国だから、海外の美術館が所蔵する名画を集めたビッグネーム画家の大きな回顧展がときどき行なわれる。

ここ5年のスパンでみると、‘マティス展’(04年、西洋美)、‘ゴッホ展’(05年、東近美)、‘ラ・トゥール展’(05年、西洋美)、‘ダリ展’(06年、上野の森美)、‘モネ展’(07年、国立新美)、‘ルノワール展’(08年、Bunkamura)、‘モディリアーニ展’(08年、名古屋市美)、‘ロートレック展’(08年、サントリー美)、‘コロー展’(08年、西洋美)、‘ミレイ展’(08年、Bunkamura)。そして、今年は現在東近美で行われている‘ゴーギャン展’。

こうしたオルセーやメトロポリタンで開催されるのと遜色ない質の高い回顧展をしっかり見続けるだけでも、日本に居ながらにして画家の有名な絵を楽しむことができる。でも、一度名画の味をしめると、‘美欲’(My造語)はさらに膨らんでいき、夢のままで終わるかもしれないが、海外の美術館へ出向いてもっと代表作を見ようという気にもなる。

ゴーギャンの場合、TASCHEN本などの画集に載っている追っかけ作品が今回の展覧会で4点済みになった。そのひとつがテートにある‘ファア・イヘイヘ(タヒチ牧歌)’。開幕直前まで、新規作品への期待がまったく無かったから、とても嬉しい。これでゴーギャン山の8合目くらいまできた。残っている絵で是非見たいのは、

★マンゴーを持つ女:ボルチモア美(上の画像)
★市場(タ・マテテ):バーゼル美(真ん中)
★死霊が見ている(マナウ・トゥパパウ):オルブライト=ノックス美(下)

ゴーギャンの絵で最も魅せられるのはその強烈な色彩。だが、全部が全部赤や紫や青や黄色などの輝く色面で画面が構成されているわけではない。東近美の回顧展で、最も色が鮮やかなのはプーシキン美蔵の‘浅瀬(逃走)’。実は4年前、東京都美にはこれよりもっと色が濃くて鮮やかな‘彼女の名はヴァイルマティ’が展示された。この絵の赤とうすピンク、青が今も目に焼きついている。

これと昨年のメトロポリタンで見た‘昼寝’(拙ブログ08/5/17)がこれまで見た絵のなかでは一番色に震えたが、‘マンゴーを持つ女’もこの2つと同じくらい気分を高揚させてくれる色合いではないかとみている。いつか会いたい。

‘市場’では椅子の座っているタヒチの女たちのポーズは古代エジプトの壁画を参考にして描かれている。これはどのゴーギャン本にも載っている有名な絵。バーゼル美はこういう名画も所蔵しているから、一度は訪問しなくてはいけない。

アメリカのバッファローにあるオルブライト=ノックス美にある‘死霊が見ている’も気になる絵。図版をみているだけでも、ゴーギャンの現地妻テハマナが左奥にいる怖い顔をした死霊にすごくおびえているのがわかる。

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