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2009.07.23

東近美は近代日本洋画の殿堂!

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東近美の所蔵する作品は明治以降の日本画、日本の洋画、近代および現代の西洋絵画、現代アートの4つ。このうち、最も印象が薄いのが西洋絵画。

上野の西洋美には松方コレクションがあり、モネの名画が目玉になっているから、たまには平常展を見ようかなという気になる。また、ブリジストン美にもルノワールの可愛い女の子の絵やセザンヌの人物画があり、損保ジャパンはゴッホのひまわり、佐倉の川村記念美はマークロスコの世界的に有名な絵を所蔵している。だが、ここにはそういうビッグネームのいい絵が本当にまったくない。

そのかわり、日本画と日本人画家が描いた洋画はいいのが揃っている。5年前から3年間、ここへは頻繁に足を運んだ。当初、鑑賞の軸足は日本画のほうにあり、洋画に対する関心は岸田劉生、梅原や安井など限られた画家の作品以外はきわめてうすかった。

が、不思議なことにある時、萬鉄五郎の‘裸体美人’に最接近したり、北脇昇の‘クォ・ヴァディス’が好感をもってみられるようになったりした。逆に関心が無くなった画家もいる。岡本太郎と東郷青児。どういうわけかこの二人の絵が最近は全然心に響かない。

今、心のなかにいつもいる洋画家(現代アーティストは除く)は高橋由一、山本芳翠、黒田清輝、藤島武二、山下新太郎、青木繁、岸田劉生、萬鉄五郎、村山槐多、関根正二、中村つね、松本竣介、梅原龍三郎、安井曾太郎、岡鹿之助、須田国太郎、林武、香月泰男、堂本尚郎、有元利夫、絹谷幸二、森本草介、そして別格扱いで藤田嗣治と佐伯祐三。

高橋由一、山本芳翠、岡鹿之助、絹谷幸二、森本草介の絵はここではお目にかかれないが、ほかの画家は定番の絵が短いサイクルで登場する。平常展(6/13~9/23)にでているもので足がとまるのは、

★藤島武二の‘港の朝陽’(上の画像)
★安井曾太郎の‘奥入瀬の渓流’(真ん中)
★佐伯祐三の‘ガス灯と広告’(下)

‘港の朝陽’はモネの‘印象、日の出’の日本版。藤島武二(1867~1943)の絵でいつか見たいと願っているのは昭和天皇に献上した‘旭日照六合’(三の丸尚蔵館)。何年も対面の機会を待っているのに縁がない。

安井曾太郎(1888~1955)が描いた奥入瀬の絵は‘外房風景’(大原美、拙ブログ05/6/14)とともにぞっこん惚れている。この絵や小野竹喬の絵を見ると無性に奥入瀬へ行きたくなる。真に心を打つ名画である。

佐伯祐三(1898~1928)の絵は05年練馬区美で開催された回顧展を体験して開眼した。そのなかでこの‘ガス灯と広告’とか‘レストラン’、‘郵便配達夫’、‘ロシアの少女’にとくに惹かれている。

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