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2009.07.12

心うたれるゴーギャンの絵 ベスト5!

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ゴーギャンの絵は画集に載っている代表作を幸運にもかなり目の中におさめてきた。で、とくに心をうたれる絵を5つピックアップしてみた。いつものように順番はつけない。

★我々はどこから来たのか:ボストン美(拙ブログ7/10
★マリアを拝す:メトロポリタン美(08/5/17
★果物を持つ女:エルミタージュ美(06/11/3
★若い婦人の肖像:デンマーク国立オードロップゴー美(上の画像)
★彼女の名はヴァイルマティといった:プーシキン美(真ん中)

これまで訪問した海外の美術館でゴーギャンの絵が多く見られたのはパリのオルセー美とサンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美。この二つが飛びぬけており、そのあとにメトロポリタン、ボストン、シカゴ、ワシントンナショナルギャラリー、MoMAが続く。

ベスト5は全部女性を描いたもの。そのなかで、いつか紹介しようと機会をさぐっていたのが‘若い婦人の肖像’。これは‘我々は’が描かれた1897年の1年前の作で、デンマークの国立オードロップゴー美が所蔵している。20年前、この美術館蔵による‘19世紀フランス印象派展’が開催され(日本橋高島屋)、そこに展示されていた。

ゴーギャンというとタヒチの女をすぐ連想するから、この美しい女性にはびっくりした。はじめて見られる方はたぶん同じ感想をもたれるのではないだろうか。未だに‘あのゴーギャンがこんなきれいな女性を描いていたの?!’という違和感が消えない。とにかくゴーギャンの人物描写では異色の絵だが、見る側にとってはいい気持になる絵。だから、‘My好きな女性画’ファイルにおさめ、頻繁に眺めている。

プーシキン美にあるのは昨日ふれた絵。東京都美でこの絵の前に立ったときは思わず、‘ワァー、すごい色彩!’と唸った。東近美に出品された‘浅瀬(逃走)’よりはこちらと再会したかったのだが。NYのMoMAにはこれと構成がよく似た絵があり、上野の森美に展示されたが、色の鮮やかさはプーシキン美の半分くらい。

昨年訪問したシカゴ美やワシントンナショナルギャラリーで初見のゴーギャン作品と対面したが、ロートレックの絵と同様、アメリカの美術館をまわらないとゴーギャンの名画を見たことにはならないなとつくづく思った。

下の画像は絵画ではなく、大好きなマイルス・デイビスがつくった衝撃のアルバム‘ビッチェズ・ブリュー’(1969)に使われたもの。クルマを走らせるとき、CDでこのエスニックで神秘的な香りを濃厚に漂わせるエレクトリックジャズを聴いているが、ゴーギャンの描いたタヒチの女や風景をみるたびに、このカバー画が頭をよぎる。

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コメント

確かに、ビッチェズ・ブリューのジャケット、
ゴーギャンっぽいですね。
私もあのオープニングが好きです。
個人的には、アガルタを完全防音の部屋で
大音量で聞いてみたいと、いつも思っています。
こちらは、横尾忠則でしたね。

投稿: 一村雨 | 2009.07.13 18:06

ゴーギャンは好きな画家のひとりです。
(実は個人的に)印象派には好きな画家がすくないんですが~。)
セザンヌとゴーギャンは別です。いいです。
すてきです。

投稿: Baroque | 2009.07.13 21:55

to 一村雨さん
ビッチェズ・ブリューが発売された直後、
新宿のジャズ喫茶‘ピット・イン’(現在も
ある?)に行って聴きました。その衝撃的な
トランペットの音色に鳥肌が立つくらい興奮
したことを今でも鮮明に覚えてます。

アガルタ、パンゲア、本当に痺れますね。
クルマのなかでよく聴いてます。

投稿: いづつや | 2009.07.13 23:32

to Baroqueさん
ゴーギャンの揺れ動く感情を表す原色の
色面構成にすごく惹かれてます。まだまだ
ゴーギャンの名画を追っかけます。

投稿: いづつや | 2009.07.13 23:43

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