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2009.07.19

伊勢神宮と神々の美術展でおもわぬ収穫!

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鑑賞計画にリストアップしている展覧会には期待値の高いものと普通のものがある。今、東博平成館で開催中の‘伊勢神宮と神々の美術’(7/14~9/6)は後者。はっきりいうと、年間パスポートで見られる特別展6回を使い切るための展覧会という位置づけ。

関心があるのはチラシに載っている‘伊勢参詣曼陀羅’だけなので、これを見たらさっと引き上げるつもりだった。ところが、おもわぬ収穫が4点があった。こういうときは何か得した気分になる。

‘伊勢参詣曼陀羅’は4点現存するそうで、個人蔵と上のパワーズコレクションが8/2まで展示され、一度見たことのある三井記念美のものと神宮徴古館蔵が8/4から登場する。伊勢神宮は3回訪問したが、最も印象深かったのが1993年にあった式年遷宮の1年後に行ったとき。新しい内宮、外宮の横にある前のものはまだ20年しか経っていないから、単独でみるとそう古いとは感じないだろうが、ぴかぴかの新築と一緒に並べられるとどうしても古く見えてしまう。

曼陀羅(安土桃山~江戸時代 16~17世紀)の描き方は三井記念美でみた‘熊野那智参詣曼陀羅’(拙ブログ07/9/1)と同じ。これは内宮の左隻で、右隻に外宮が描かれている。三井美の絵では宇治橋がかかる五十鈴川が上流から下流まで勢いよく波打っているように表現されているのに対し、こちらの水面は静かでなだらか。人が大勢いる宇治橋や内宮の光景はよく似ている。おもしろいのが上の瑞雲に乗ったゴールドの日輪。三井と個人のはこれがシルバーの月輪。絵師はそのときの気分で太陽と月の配置を決めたのだろうか?

真ん中は熊野速玉大社から出品されている国宝‘桐蒔絵手箱’(南北朝時代 
1390)。内容品も披露されている。大社へ行ったとき、残念ながら宝物館は閉館中だったので、これを見れたのは有難い。

大社所蔵のお宝がまだあった。‘熊野速玉大神坐像’と下の‘夫須美大神坐像’(国宝、平安時代 9世紀)。まわりに神像が20体展示してあるのだが、この2つがとびきり立派で存在感がある。これまで見た神像でこれほど魅了されたのはほかにない。肉づきがよくはっきりした顔つきは昔の人を感じさせず、襞の数を少なくした衣の豊かな曲線から生まれてくるそのボリューム感に200%KOされた。

さらに心に響いたのが鶴岡八幡宮蔵の鳳凰文の‘表着’(国宝、鎌倉時代 13世紀)。保存状態がとても良く、沢山の鳳凰が飛翔する柄を釘付けになってみた。

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