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2009.07.22

東近美の近代日本画と久し振りの対面!

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ゴーギャン展(東近美、7/3~9/23)を見た後、平常展(6/13~9/23)にもまわってみた。ここの平常展はもう2年くらいパスし続けている。理由は簡単で、館の図録に掲載されている作品は全部みたから。

日本の洋画家の絵は日本画に比べると展示のサイクルは早く、3年も通うと例えば、現在展示されている岸田劉生の‘道路と土手の堀(切通之写生)’(重文)とか梅原龍三郎の‘北京秋天’といった名画でもさすがに刺激が弱くなる。

それでも、ずっと出かけていたのは追っかけ日本画の展示をひたすら待っていたから。そして、それも目のなかにおさまると鑑賞欲が急にしぼみ、ブリジストン美同様、済みモードにフェーズイン。展覧会に出かけるのはまだ見ていない追っかけ作品と会うためだから、これが達成されたら必然的にこうなる。

作品リストをもらい、4階へ急いだ。いつものように日本画は前期(6/13~8/9)、後期(8/11~9/23)で作品が変わる。ここで紹介するのは前期のもの。

上は中村貞以(なかむらていい、1900~1982)の‘爽涼’。近代日本画における女性画は画格とか画風とか雰囲気でいくつかのグループにわけている。
Aグループ :上村松園、鏑木清方、伊東深水
Bグループ :菊池契月、寺島紫明、橋本明治
Cグループ :北野恒富、中村貞以、北沢映月
Dグループ :広田多津、杉山寧、石本正、加山又造
Eグループ :竹久夢二、小林かいち、村上豊

中村貞以の絵を見たのはまだ片手くらいだが、この‘爽涼’はとても気に入っている。これが描かれたのは今から53年前。扇子を右手に持ち、体を横にして座っている着物姿の女性は清楚な感じだが、芯の強そうな現代的な若い女性にもみえる。黒っぽい着物に眩しく映える白い肌とうすピンクの帯にくらくらしっ放し。

真ん中は安田靫彦(1884~1978)の‘挿花’。紺色の着物を着て花瓶に紫陽花を活けている女性のほうが貞以の描く女性にくらべるとぐっと古風で日本的。この絵は結構大きいので、紫陽花を花瓶にさす角度をいろいろ試している女性の緊張感がよく伝わってくる。

ここには徳岡神泉(1896~1972)のいい絵がいくつもある。‘仔鹿’(拙ブログ07/6/10)、‘刈田’、そして現在展示されている若い頃の作品‘蓮’(下の画像)。この蓮の葉にたまる水玉の質感描写を見るたびに神泉の画技の高さを思い知らされる。

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