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2009.06.22

鏑木清方記念美の清方と隅田川展

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鎌倉にある鏑木清方記念美は主要な所蔵品をほとんど鑑賞したので、昨年あたりから訪問することが少なくなった。ここの展示は所蔵作品だけと他館のものを加えた特別展が半々。

現在行われている特別展‘清方と隅田川’(5/30~7/5)にとても魅了される美人画があった。それは川口市が所蔵する二幅の‘隅田川両岸’。上の画像が右幅で、真ん中が左幅。これは手元にある数冊の清方の画集にも載ってない。館の方によると、川口市でもなかなか公開されないとのこと。とくに惹かれるのが右幅のほう。橙色の地に散らされた草花模様の着物と手にもっている花びらの入ったまるい籠に視線が集中する。清方の美人画では久しぶりにいい気持になった。

下の六曲一双の屏風‘墨田河舟遊’は東近美が所蔵しているもの。東近美は最近すっかりご無沙汰しているが、よく通っていたときは年に一回はみていた。同じ絵なのに、記念館の展示スペースは狭いためすごく近い距離でこの大画面を見ている感じになる。

‘吉野丸’は隅田川の花火見物を描いた浮世絵に登場する定番の屋形船。船内では歌舞音曲などが催されるが、ここでは人形芝居の真っ最中。楽しんでいるのは旗本か大名の娘かお部屋様。また、左隻には若侍と歌妓を乗せたひとまわり小さい屋形船が描かれている。横に広がる画面構成と浮世絵とはまた違った華やかな群像表現をしばらく息を呑んでみていた。

特別展には福富コレクションがよくでてくる。今回は‘山谷堀’と‘社頭春宵’。数はいつものように20点くらいと少ないが、初見の川口市蔵に遭遇したので満ち足りた気分だった。

館を出た後、馴染みの古本屋に寄ったら、1982年新宿・小田急百貨店で開催された清方の回顧展の図録があった。ぱらぱらめくると未見のいい絵がいくつも載っていたので、即買った。画集にでている代表作はかなり見たつもりだっが、これで追っかけモードに再点火せざるを得なくなった。

そして、すぐ思い浮かべたのがサントリー美で行われる‘清方/Kiyokata ノスタルジアー江戸の粋を愛した日本画家鏑木清方のまなざし’(11/18~来年1/11)。サントリー美と鏑木清方の回顧展がどうしても結ぶつかず、期待値は半分なのだが、偶然手に入った図録の絵がここに展示されるのを願ってもみたくなった。さて、思いがヒットするだろうか。

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» 鏑木清方記念美術館で「清方と隅田川」展を観た! [とんとん・にっき]
神奈川県立近代美術館へ行くのに、「小町通り」はもう何度も通っていたところ、もちろん「鏑木清方美術館」のあることは知っていましたが、行ったのは今回が初めてでした。JR鎌倉駅から小町通りを近代美術館の方に歩き、古美術展の所を左に曲がると瀟洒な和風の門がありま... [続きを読む]

受信: 2009.06.24 01:05

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