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2009.06.23

アテネの新アクロポリス博物館

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696_26月21日にオープンしたアテネの新アクロポリス博物館のことが昨日の新聞にでていた(上の写真)。パルテノン神殿の裏手にあった元の博物館(1866~1873年に設立)にかわるものとして、ギリシャ政府は遺跡のふもとに総工費約174億円をかけて新博物館を建設した。

展示スペースは10倍になり、これまで未公開のものも含め4千点が展示されるというから、丘の上にあったときに比べると格段に立派な博物館に生まれ変わったのだろう。アテネの新しい観光名所として大勢の人が訪問するにちがいない。写真を見ると館内からパルテノン神殿が見えるようだ。すぐにでも飛んで行きたくなる。

アクロポリスで発掘された出土品や神殿を飾っていた大理石彫刻を陳列する博物館を別のところに新たに建設中であることは前から知っていた。一級の博物館を建てるのはロンドンの大英博物館にある‘エルギン・マーブル’の返還を実現させるためだという。

写真の右に真っ白なレプリカがみえる。茶色に変化した本物の彫刻と対比させて、‘われわれギルシャ国民は本気モードなんだ!’ということを世界からやってくる人たちに精一杯アピールしているのである。その気持ちはわかりすぎるくらいわかる。でも、ギリシャ側が彫刻の保存能力があることを見せつけたって、大英博物館は返還に応じないだろう。

イギリスは昔からしたたかさではどこの国にも負けないから、この問題は何年経っても議論が進まないのではなかろうか。返還要求は真に正論なのだが、相手が悪すぎる。大学時代の恩師が‘出来ることならつきあわないのがいいのは、イギリス、ロシア、中国!’と口癖のように仰っていたことがよくわかる。

次回のアテネ旅行がいつになるかわからないが、記憶に残っている彫刻の数々と是非再会したい。印象深いのを2つあげてみた。
★仔牛を肩に担ぐ青年(真ん中の画像)
★パンアナテイア祭の行列・水がめを肩に担いで運ぶ若者(下)

アルカイック期の傑作である‘仔牛を肩に担ぐ青年’がつくられたのは紀元前560年ころ。若者の肩と腕が太くてたくましいこと!そして、まるい大きな目(玉がはめこまれていた)がとても印象的だった。また、アルカイックスマイルを見せるコレー(乙女)像や‘馬上の青年’(オリジナルはルーヴル美)にも心が和らぐ。

‘水がめを運ぶ若者’はクラシック期のすばらしい浮き彫りレリーフのひとつで、パルテノン神殿の北側のフリーズにあった。ほかの‘馬上の青年’、‘楽隊’、‘チャリオットを猛スピードで御す兵士たち’なども目が釘付けになる。

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コメント

新しい博物館が出来ましたの~。かって、アクロポリスの丘にひっそりとめだたぬように博物館がありましたね。
カリアテドの本物に(1体は大英博物館~!  エルギン マーブル?)感動しました。

ギリシア神殿の柱の様式は興味がありました。 
が~、
エレクチオン神殿の
6人の美女のカリアテッド(女神柱)は、
抜群の感性で
ギリシャ人の凄さを無言で語ってくれてました


  ♪ イワン フレミングは、007のロシアより愛をこめてで 

‘イギリスとギリシャの間は、友好を失ったことはない。’と

ジェームス ボンドに いわしめてます~  

あの島国の英国の金持ちの息子の
元ジャーナリスト フレミングが~ ♪

投稿: Baroque | 2009.06.25 22:39

to Baroqueさん
新アクロポリス博はすごく訪問したいです。
次回のギリシャはクレタ島の遺跡をメインに
してますが、そのときみれるでしょう。
カリアテッドは美しいですね!丘の上は見ど
ころ満載です。

投稿: いづつや | 2009.06.26 12:35

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