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2009.04.10

いつか行きたい美術館! ベルリン美術館・絵画館

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6年前ベルリンを訪問したときは、自由行動がなくツアーコースに入っているペルガモン博物館しか見れなかった。だから、ここ数年のうちにお目当ての美術館をじっくりみることを計画している。

真っ先に行きたいのが文化フォーラムにあるベルリン美術館の絵画館。ベルリン美術館は市内にある20以上の国立の美術館や博物館の総称で、絵画館にあるのは15~17世紀の西洋絵画。そのなかでとくに見たい作品は次の5点だが、真ん中の‘聖トマスの不信’は現在はここにはなくポツダムのサン・スーシ宮殿に展示されている。

★ブリューゲルの‘ネーデルラントの諺’(上の画像、部分)
★フェルメールの‘真珠の首飾りの女’(拙ブログ09/1/8
★カラヴァッジョの‘聖トマスの不信’(真ん中、サン・スーシ宮殿)
★カラヴァッジョの‘勝ち誇るキューピッド’(09/2/10
★ヤン・ファン・エイクの‘教会の聖母子’(下、部分)

ブリューゲル(1526~1569)の主要作品をかなり見たが、まだ‘ネーデルランドの諺’(1559)と‘悪女フリート’(1562、アントワープ、マイヤ・ヴァン・デン・ベルフ美)が残っている。二つともボスの影響が色濃く現われている絵。

農村が描かれた‘ネーデルランドの諺’では、村人が100以上もある古い諺を演じている。手元のブリューゲル本を読むとなかなかおもしろい。

例えば、左下では女がクッションの上で悪魔を縛りつけている(不快なタイプの人間を表す)。その後ろにいる女は片手に火、片手に水を運ぶ(真意を隠す)、二人の女の間にいる男は柱を咬んでいる(偽善者)。また、真ん中では赤い衣装を着た妻が騙した夫の肩に青いマントをかける(不貞を表す諺)。‘なるほどね!’、‘へえー、この国ではこんな言い方をするのか’と納得したりおもしろがったりする場面をいつか本物で確認したい。

ここには今一番見たいフェルメールの絵がある。1月に取り上げた横顔が可愛い‘真珠の首飾りの女’。もう一点‘紳士とワインを飲む女’もあるが、これはついでの絵。フェルメールで好きなのは女性を単独で描いたもの。男が出てくる絵には関心が薄く、いつも画面から男を消してくれと思っている。

カラヴァッジョ(1571~1610)の‘聖トマスの不信’(1601)は気が弱い人なら顔をそむけるかもしれない。でも、この画家にぞっこん参っている者としては、トマスの人差し指がキリストの傷口にどのくらい入っているのか、画面に寄ってみたくなる。この画題をこれほど緊張感をもって描いた画家はカラヴァッジョのほかにはいない。宗教画なのに疑ぐり深い人間の気持ちをこういう形で表現するところがなんともすごい。見る者の心を打つ内面描写でカラヴァッジョは近代絵画につながる扉を開けた。天才というほかない。

昨年の美術館めぐりからのめり込んでいるヤン・ファン・エイク(1390~1441)の絵を一点でも多く鑑賞したい。‘教会の聖母子’(1425)は画家の30代の作品、髪の毛や衣装や冠の精緻な描写をまた間近でみたい。

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コメント

はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいています。
カラヴァッジョの‘聖トマスの不信’ですが、以前は確かにベルリンにあったのですが、現在はポツダムにあると思います。

投稿: masa | 2009.04.10 22:45

to masaさん
はじめまして。書き込み有難うございます。
カラヴァッジョの‘聖トマスの不信’はうっか
りしてました。この画像を消すのはもったい
ないですから、文章のなかで訂正することに
しました。

間違いを教えていただきましてありがとうご
ざいます。これからもよろしくお願いします。

投稿: いづつや | 2009.04.10 23:23

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