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2009.04.16

東博浮世絵エンターテイメント! 春信・歌麿・清長

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現在、東博本館の浮世絵のコーナーにでている絵の展示は4/19(日)まで。展示期間は3週間くらいだから、ぼやっとしていると見そびれる。

今回は桜を背景にした絵が多い。充実の絵師は春信。6点ある。上の‘桜下駕籠美人’、‘木馬遊びの子供と傘さし美人’、‘お仙と菊之丞とお藤’、‘お仙の茶屋’、‘三十六歌仙・在原業平朝臣’、‘藤原元真’。

‘桜下駕籠美人’は駕籠で花見にやってきた良家の娘が煙草で一服するところが描かれている。火縄を差し出そうとしている侍女と駕籠の中の娘、そして左上の桜を斜めの線に配置する構図が巧み。

真ん中の歌麿の‘北国五色墨・おいらん’は長らく待っていた絵。ギメ美展に出品された‘川岸(かし)’(拙ブログ07/2/8)では遊女が楊枝をくわえているのに対し、‘おいらん’は口びるで筆の先をなめている。これでこのシリーズはあと3つ。お気に入りの‘てっぽう’はこれを所蔵する太田記念美が来年1~2月に開催する開館30周年記念展で展示してくれるのではないかと秘かに期待している。

初見で‘おいらん’を上回るサプライズの絵があった。国芳の‘真勇競・きよ姫’。国芳は結構みているのに、まだこんないい絵に出くわすのだから、浮世絵というのは奥が深く、楽しみは尽きない。清姫の髪は逆立ち、鐘を蛇は胴体でぐるぐる巻きにし、なかからは炎がでている。上から花びらがふりそそぐ様は歌舞伎の舞台をみているよう。

横長ワイド画面の絵にいいのがある。色っぽい女(若い頃の浅丘ルリ子のような)を描かせたら右にでる者がいない菊川英山の‘品川沖汐干之図’、板目の精緻な描写に目が点になる窪俊満の‘夜景内外の図’、そして鳥居清長の代表作に数えられる下の‘飛鳥山花見’と‘見立浄瑠璃姫牛若丸’。

飛鳥山は桜の名所。これはほんとうにすばらしい花見の絵。感心するのは花見を楽しむ女たちと背景の風景が見事に溶け合っているところ。左の奥に消失点があるように桜の木を上手い具合に置いているので、手前の女たちを見た後は視線は自然に中景、遠景に描かれた人物のほうに向かう。これまで見た花見の絵ではこれに一番魅せられている。

風景画で足がとまるのは広重の‘名所江戸百景・隅田川水神の森真崎’と肉筆画の‘東都御殿山図’。春の季節にふさわしい名品の数々を見ていつも以上に心が軽い。

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コメント

東博の浮世絵の御案内を、うれしく拝見してます。
もうひとつの ‘上野のお花見’ を、楽しめます。
国芳の ‘きよ姫’ を、ぜひ みてみたいです。
が、明日までですのね。

先日、歌舞伎座で、
広重の‘名所江戸百景・隅田川水神森真崎’のきれいな 手拭 を買いました。今、飾ってあります。

投稿: Baroque | 2009.04.18 21:15

to baroqueさん
ここ数年、浮世絵は東博の平常展とUKIYO-e TOKYO
に絞って見ています。プラス、年に数回ある海外から
里帰りする摺りのいい浮世絵を見るだけで十分です。

4/29からは日本橋高島屋で再度ベルギーロイヤル
コレクション展を楽しめます。

投稿: いづつや | 2009.04.19 12:16

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