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2009.04.22

妙心寺展の白隠を追っかけて京都へ!

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京博で開催中の‘妙心寺’(3/24~5/10)に出品されている白隠の絵を見るため、京都へ出かけた。

東博でこの展覧会があったとき、感想記(拙ブログ2/17)で京博にも足を運ぶことを書いたが、そのときは観心寺(大阪の河内長野市)で国宝‘如意輪観音坐像’が公開される4/17か18に合わせて京都を訪問するつもりだった。

が、白隠のお目当ての‘達磨像’(大分・万寿寺、上の画像)は後期(4/21~5/10)の展示とわかったので、やむなく‘如意輪観音坐像’は来年以降の楽しみにとっておくことにし、昨日の出動となった。

京博に展示されている白隠作品は全部で13点(うち東京とダブるのが2点)。いずれもはじめてみる絵だから、すごく楽しい。上の‘達磨像’はこれまで万寿寺から出たことがない。その大きさに度肝を抜かれた。ななんと、縦1.92m、横1.12m! 圧倒される存在感に唖然として見ていた。この機会を見逃したら、このあと再会することはまずないだろう。わざわざこの絵のために7時発の新幹線に乗ってきた甲斐があった。

黒の地に朱の衣をまとい顔を赤らめた達磨が強く印象づけられる。胸の毛とか口元や顎のまわりの髭は墨でたらしこみ風に描かれているのに対し、眉毛、目ん玉、耳や鼻の穴はくっきりした濃い墨線。これほど見事な達磨像だったとは!一生の思い出になる。

横向きの‘半身達磨像’(真ん中)では後ろ髪、眉毛、あごひげの濃い墨に惹きこまれる。これは永青文庫で見た達磨像(07/5/1)とは向きが反対。ふたつとも心に強く残る絵である。

白隠の描く人物像はこういう濃い墨の線が胸に刻み込まれるものと‘すたすた坊主像’(静岡、松陰寺)のように薄い墨でやわらかく描いたものがある。この‘すたすた坊主’は3つ目のヴァージョン。会津八一記念館蔵に比べると両手が長いので動きが大きくみえ、すたすた感がよくでている。

赤い‘達磨像’とともに関心の高かったのが下の‘法具変妖之図’(部分)。白隠がこういう戯画を描いていたことを図録で知り、すごく驚いた。じっくり見たが、描かれた妖怪は非常にグロテスク。大徳寺真珠庵にある‘百鬼夜行図’をずっと待っているのだが、展示替えとかでなかなか会えない。これは‘百鬼夜行図’を模したもの。

一体何の妖怪なの?おもしろいことに捨てられた古い器物が百年経つと妖怪になるのである。器物のなかに法具も含まれ、鉦鼓、払子、如意などの妖怪が描かれている。

永青文庫に続き、万寿寺や松陰寺にある禅画が見れたので、白隠は一休みできる。次のターゲットは静岡の龍澤寺にある大作‘蓮池観音像’。いつかお寺に出向こうと思っているが、その前にどこかの美術館が‘大白隠展’をやってくれると有難いのだが。勝手に妄想して待ちたい。

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