感激の国宝 阿修羅展!



東博の‘国宝 阿修羅展’(3/31~6/7)を見てきた。大好きな阿修羅と会うのは2年半ぶり。いつもは興福寺の国宝館のなかでほかの八部衆や十大弟子と一緒にみるのだが、今回は阿修羅だけは超特別扱い。展示の方法は昨年の‘薬師寺・日光菩薩、月光菩薩立像’と同じスタイル。
上のスロープのところから感激の対面がはじまり、下に降りてぐるっとまわりながら正面、横、後ろの姿をうっとりしながら見ていた。阿修羅は日本彫刻史上における最高のスターといっていい。
多くの人に愛されるのは自分のまわりとか、大勢の人があつまる繁華街のなかに阿修羅のようなきれいな顔をした女性にでくわすことがままあるからではないだろうか。
1300年前に誕生したのに、今を生きる現代人の容貌と変わらないというのはなんとも不思議。
数ある仏教彫刻の名品でも源氏物語絵巻に登場する姫や女房でも顔自体にはリアル感がない。そのなかで阿修羅だけはまったく特異な存在。じっとみているといつも美人薄命の言葉がぴったりの女優夏目雅子がダブってくる。同じことばかり言っている(拙ブログ06/10/26)。で、阿修羅は少年なので男性で似た人を思い起こしてみた。いました、いました、若いころの貴乃花!
会場には外国人もちらほら見え、熱心にみている。‘日光・月光菩薩立像’のときはアメリカ人やヨーロッパの人がいたという印象は薄いから、彼等にとってもこの阿修羅は関心が高いのだろう。そして、もし阿修羅がルーヴルで展示されたら凄い人気になるだろうなと思ったりもした。
西洋の彫刻作品で最も魅せられているのはミケランジェロの‘ピエタ’(1499年、ローマ サン・ピエトロ大聖堂)とまだお目にかかってないドナテッロの‘ダヴィデ’(1440年、フィレンツェ パルジェロ国立美)。これらがつくられたのは今から510~570年前のこと。一方、阿修羅像はそれより倍以上前の734年。ミケランジェロがこの阿修羅を見たら、裸足で逃げるのではなかろうか。
高い彫刻技術と繊細でやさしい日本人の美意識が阿修羅の心の中を見事に映しとっている。本当に日本美術はすごい!阿修羅だけでなく、可愛い沙羯羅像(さから)や阿弥陀三尊像(法隆寺)やお気に入りの竜の形にハッとなる‘銅造華原磬’にも足がとまった。大満足の展覧会だった。東博に感謝!
| 固定リンク

































![中村 元: バウッダ[佛教] (講談社学術文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/514wv3dXo3L._SL75_.jpg)











![ダン アリエリー: 予想どおりに不合理[増補版]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51q-TKsPGOL._SL75_.jpg)










コメント
この展覧会、本当に素晴らしいですよね。阿修羅だけでなくほかの仏像もレベル高くて目移りしました。私も華原磬とかも見逃せなかったです^^
またTBさせて頂きました。よろしくお願いします。
投稿: 21世紀のxxx者 | 2009.04.16 02:24
to 21世紀の×××者さん
単独で展示されている阿修羅はいっそうカッコ
いいですね。世界に誇れる彫刻ですね。TBが
うまくとびません。
投稿: いづつや | 2009.04.16 12:30
お返事ありがとうございます。うちはFC2なんですがたまに止まっている時間があるようで・・・
TBが止まったりするようなので、私のブログのサイドからいづつやさんのブログにリンクを張ってもよいでしょうか。
ご検討よろしくおねがいします。
投稿: 21世紀のxxx者 | 2009.04.16 22:49
to 21世紀の×××者さん
ご遠慮なくリンクを張ってください。
投稿: いづつや | 2009.04.17 11:38
ありがとうございます。早速貼りました。
阿修羅展は3体減ってしまう前にまた明日か明後日に行こうと思っています。。。空いている夜を狙っています。
投稿: 21世紀のxxx者 | 2009.04.18 00:52
to 21世紀の×××者さん
阿修羅展の人気はすごいですね。
混雑のなか皆熱くなって見ているの
ですから、本当に日本美術界の
スーパースターですね。
投稿: いづつや | 2009.04.18 11:57