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2009.04.09

いつか行きたい美術館! フランクフルト シュテーデル美術館

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これまで訪問したことのあるドイツの美術館はミュンヘン、アルテ・ピナコテーク(1982年)、ドレスデン美(03年)、ペルガモン博物館(03年)の3館だけ。そして、日本であった展覧会へ出かけその所蔵品を楽しんだのはエッセン、フォルクヴァンク美
(1996年、東武美)、ノルトライン=ヴェストファーレン州美(09年、Bunkamura、拙ブログ09/2/27)。

今のところ、名所観光だけが目的でドイツを再訪問することは考えてなく、美術館めぐりが可能なツアーを探している。是非行ってみたいのはベルリンにある絵画館と旧国立美術館、ミュンヘンの近代絵画を展示するノイエ・ピナコテーク、そしてフランクフルトにあるシュテーデル美。本日取り上げるのはシュテーデル美。セレクトした3点は

★レンブラントの‘眼をつぶされるサムソン’(上の画像)
★バルトロメオ・ヴェネトの‘フローラ/ルクレチア’(真ん中)
★ボスの‘エッケ・ホモ(この人を見よ)’(下)

02年、京博であった‘大レンブラント展’で‘眼をつぶされるサムソン’(1636)とエポック的な遭遇をした。これは全レンブラント作品のなかで‘夜警’とともに一番気に入っている絵。

サムソンの力の源である髭をハサミで切り取り走り去ろうとしているデリラの‘してやったり!’という表情と、ペリシテ人兵士に両目をくりぬかれて悲鳴をあげているサムソンの苦痛にゆがむ顔が今でも鮮明に目に焼き付いている。この劇的な場面を、レンブラントは外から強い光をあてて見事に描いている。これぞ、バロック絵画!ルーベンスにはない人物の内面描写が腹にズキンとくる。いつかこの絵と再会したい。

‘フローラ’(1510)はあの悪名高いボルジア家の教皇アレクサンデル6世の娘、ルクレチア(チョーザレの妹)を描いたものではないかと言われている。16世紀はじめ頃の肖像画だが、今を生きるイタリア女が昔の衣装を着てポーズをとっている感じ。こういう目に力のある肖像画はなかなかお目にかかれない。

15年前に出会って以来、いつか本物と対面したいと思っていたら、この絵ではないが、ミラノにあるブレラ美で同じ画家が描いた‘リュートを弾く女’を見た。二つの絵は全体の雰囲気や細部の精緻な描写がよく似ているから、同じモデルなのであろう。

バルトロメオ・ヴェネトは1502年から1555年にヴェニスで活躍した画家ということくらいしかわかってない。作品の情報は2点のみだが、これがサプライズの肖像画。‘心優しいミューズよ、フローラに会わせて!’と祈っている。

ボスのちょっと怖い絵を全部見るのが夢だから、‘エッケ・ホモ’(1485)もいつかこの目でと願っている。‘快楽の園’をはじめボスの絵が見たいのは日本の地獄絵と同じ感覚。応挙や河鍋暁斎の幽霊画はあまり好きではないが、閻魔様や鬼がでてくる絵にはついつい夢中になる。

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