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2009.03.29

東博平常展の名品!

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現在、特別展がお休みの東博で所蔵の名品を楽しんだ。平成館1階の右側にある展示室はよく考えてみると、平成館がオープンして以来一度も中に入ったことがない。埴輪など日本古代の遺跡があることはわかっているのだが、本館のほうで2、3体みているからいつもパス。

どういう風のふきまわしか、この度はぶらり入ってみるかという気になった。まず、国宝の‘袈裟襷文銅鐸’と対面。隣りにこれより1.5倍くらい大きなものもある。どんどん進んでいくと、男や女の埴輪がどどっと出てきた。‘ありゃらー、こんなに沢山あるの!’犬の埴輪もあった。

そして、中央の一際目立つ立派な埴輪に惹きつけられた。上の国宝‘挂甲の武人’
(6/14まで展示)。久しぶりに対面したが、前回がいつだったか覚えてない。胴部の挂甲や頭の冑、頬当などは随分手がこんでおり、なかなかカッコいい。じっとみてたら、小さい頃みた映画「大魔人」を思い出した。たしかこんな優しい顔をした武人が怖いギョロ目の魔人に変身するシーンだった。あの埴輪はひょっとするとこの武人だったかもしれない。

事前に得た情報で楽しみにしていたのが、特別陳列‘酒呑童子’(本館2階、3/24~4/19)。狩野孝信が描いた絵巻や元信の原本を模写したもの、絵扇面、菱川師宣の版画がある。見どころはもと六曲一双の屏風に貼りこまれていた‘酒呑童子絵扇面’(室町~安土桃山時代・16世紀)。全部で36回枚あり、真ん中はその一枚で都から連れてきた女房をはべらせる酒呑童子が描かれている。

この物語の発端から酒呑童子を退治して都に凱旋してくるところまでが描かれたものははじめて見た。解説文にガイドされてひとコマ々を見ていくのはとても楽しい。一番ドキッとするのは源頼光が切り落とされた腕を食べるシーン。サントリー美が所蔵する元信の絵はこれまで数回みた。目に焼き付いているのが首をはねられた童子の体が飛び散る血しぶきで赤く染まるところ。

5点ある師宣の版画は白黒だが、MOAに彩色のものがある。やはり色つきのほうが迫力があり、身を乗り出して見てしまう。鬼賊のいる場所には、丹波大江山と近江伊吹山と二つの説がある。元信の絵巻や絵扇面は伊吹山で、師宣は大江山に設定している。

1階左の近代絵画コーナーでは今、ミニ黒田清輝展を開催中。題して‘黒田清輝のフランス留学’(3/3~4/12)。お気に入りはなんといっても下の‘読書’。隣りはこれまたお馴染みの‘婦人像’(東芸大美)。

‘読書’は何度みても心に響く。これは同時代に生きたフランス人が描いた絵として見てもなんら違和感がない。それほど西洋画らしい絵。西洋人でもないのにこんないい絵が描けるのだから、日本人はつくづく絵が上手い民族だなと思う。

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受信: 2009.04.03 00:43

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