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2009.03.09

大丸東京のミロ展

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バルセロナにあるミロ美術館(拙ブログ05/7/9)が所蔵する絵画、彫刻が現在、大丸東京で展示されている(3/5~3/22)。

この美術館の作品は過去2回くらい見たような気がする。最初が1988年、日本橋三越。2回目はよく覚えてない。今回のミロ展がミロ美の作品と知って、果たしてどうかな?という気分が50%あった。

作品70点のなかにとびっきりいいのがあるわけではないから、満足度はアベレージ。普通の作品でも、ミロ大好き人間にはミロワールドのバリエーションが広がるのは嬉しいこと。だから、楽しいひと時だったことは間違いない。

が、現地に展示してある作品を知っている美術愛好家として意見を述べるなら、‘ミロ美はいつもいつも有名な作品は持ってきてくれないな!’というのが率直な感想。手元にある図録に載っているような絵を一点でも展示してほしかったのだが。ここを訪問された方なら、たぶん同じことを思われるはず。

今回はミロが晩年に制作したものが中心。作品をこれまでとは違ったやり方で並べているので、ミロが何を描こうとしたかが理解しやすくなっている。会場を入ったところにミロが描いた物の記号(シンボル)がある。これが絵を読み解く鍵。

例えば、‘睾丸’、‘女’、‘星’、‘三本の髪の毛’、‘逃避の梯子’、‘円’、‘太陽’、‘月’、‘目’、‘鳥’など。これらが‘性’、‘天体’、‘地球’、‘無限のかなたへ’という4つのテーマでグルーピングされ、そのくくりにそって各々の記号がでてくる具体的な作品が展示されている。

上の絵‘女、鳥、星’(1978)は‘天体’に分類されている記号‘女の性、燃える花’の一枚。この頃のミロの絵は黒の色面や太い線は画面を多く占めるようになるが、この絵や記号‘星’を表した‘人々、鳥たち、星’では青の背景に細い黒の線で星や鳥が描かれている。

お気に入りは‘地球’の記号‘目’のところに飾ってある‘頭部’と真ん中の‘夜中の野蛮人’。再会した‘頭部’の狂暴的な目にまた射すくめられた。この絵だけは人間の内面を強烈に感じる。‘夜中の野蛮人’はまったくおもしろい絵。足がちゃんと二本あり、大きな目が5つある。どのあたりが野蛮なのだろうか?

最後のコーナーにある18点は記号の分類とは直接対応しないものだが、原色の赤、青、黄色や太い黒線が目を楽しませてくれる。なかでも下の‘力強い思想家’や‘雪の野蛮人’や‘タコ捕り’に大変魅せられた。

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