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2009.02.12

古代トラキアの秘宝 よみがえる黄金文明展に仰天!

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大丸東京店で行われている‘よみがえる黄金文明展~ブルガリアに眠る古代トラキアの秘宝~’(1/29~2/15)に200%KOされた。

この展覧会はだいぶ前から知っていたが、なんとなくパスの気分だったので元旦のプレビューには載せてなかった。だが、Takさんの感想記を見て気が変わった。やはり黄金の魔力には勝てない。それにしてもこれほどすごい金銀宝飾品が日本にやってきていたとは! 東京会場は2/15で終了だが、この後3つの都市を巡回する。

・広島県美:2/21~3/31
・静岡県美:4/11~5/15
・福岡市博:5/23~7/5

出品作170点のうち目を釘付けにさせるのは黄金のお宝。上は04年、ブルガリアのシプカ村というところで発見された‘黄金のマスク’。つくられたのは紀元前5世紀後半。シュリーマンが1876年、ミュケナイで発掘した‘アガメムノンの黄金のマスク’(紀元前
1580~1500年、アテネ国立博)を見たときも感激したが、このトラキアの黄金の輝きのほうが数倍興奮する。

ミュケナイ遺跡のマスクはトラキアより1000年くらい前のものだから、金細工技術に差があり薄手。これに対し、厚い金板を打ち延ばしてつくられたトラキアのマスクは629gもあるから、マスク全体にふくらみがあり、髪の毛や口ひげ顎ひげもふさふさしている。

真ん中は05年、別の地区で発見された‘黄金の花冠’(前4世紀中頃)。うっとりするほど美しい花の冠である。バラのいい香りがする部屋にあるこの二つが目玉かと思って一息ついていたら、最後のコーナーにも息を呑むほどすばらしい黄金の秘宝が待っていた。

1949年にパナギュリシュテで偶然見つかったリュトン、水指し、アンフォラ、フィアラ杯などの金製容器9点。リュトンは漏斗形や角形の杯のことで、下は4点あるもののひとつ、‘鹿形リュトン’。リアルに形つくられた鹿の角、ヘラクレスが雌鹿を生け捕るところやテセウスが猛牛を退治する場面を描いた見事なレリーフを夢中になって見た。

これらは前4世紀末~前3世紀初頭、小アジアのギリシア都市でつくられたことがわかっており、アレクサンドロス大王の後継者リュシマコスまたはマケドニアの将軍アンティゴノスからトラキア王セウテス3世への贈物であった可能性もあるという。この純金の輝きを目にして王は最高の気分だったにちがいない。

豪華なサプライズお宝を公開してくれた大丸東京に感謝々。一生の思い出になる。

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コメント

こんにちは。

いづつやさんのお役に立てたとは
光栄です!!

それにしても凄かったですね。
本物かどうか途中で疑ったほどです。

投稿: Tak | 2009.02.15 11:37

to Takさん
HPに載っていた黄金のマスクをみてどうしよう
かと迷っていたのですが(80%はパスの気分)、
Takが紹介された2つのリュトンにコロッと参っ
てしまいました。どんと背中を押された感じです。
有難うございました。

遺跡好きの隣の方も大乗り気で、ワクワクしなが
ら出かけました。これほどの黄金のお宝は見たこ
とがありません。とにかく興奮しました。

投稿: いづつや | 2009.02.15 13:12

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大丸ミュージアム・東京で開催中の 21世紀の大発見「よみがえる黄金文明展〜ブルガリアに眠る古代トラキアの秘宝〜」に行って来ました。 独立宣言から100周年を迎える「ブルガリア共和国」。古代ギリシア・トロイの遥か昔、この地に独自の文化を開花させた民族「トラキア」。現在もブルガリア各地の遺跡から発見が続く黄金の品々… ブルガリアを「ヨーグルトの国」と思っていた自分は、今日からそれ改めます。「世界最古の黄金文明の国」に。 世界史の教科書にある、クレタ文明・ミケーネ文明・トロイア... [続きを読む]

受信: 2009.02.15 11:36

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