« もっと見たいクレー・エルンスト・デルヴォーのシュールな絵! | トップページ | 崩壊の危機にさらされるスフィンクス! »

2009.01.19

アルテピアッツァ美唄で安田侃の彫刻が見たい!

299_2300_2301_2
世界的な彫刻家、安田侃(やすだかん、1945~)さんの作品を展示するアルテピアッツァ美唄から注文していた本‘また来ます’(05年8月、求龍堂)が届いた。安田侃さんの生まれ故郷である美唄にあるこの彫刻庭園(1991年オープン)を知ったのは昨年
10月末に放送されたNHK教育の‘ミューズの微笑み ときめき美術館’。この新美術番組は何回か土曜の夜11時にやっていたのだが、最近は見てない。もう、終わったの?

縁とは奇なもので、実は9月上旬Bunkamuraであった‘ミレイ展’でこの彫刻家と偶然お会いし、少し話をした際、‘NHKで今度、私の作品を展示している美術館が紹介されるから是非見てください’と案内されていたのである。とても気さくでやさしそうな方だった。

そのとき、なぜ北海道の美唄なのかぴんとこなかったが、あとで美唄は安田さんが生まれたところで高校生のときまで住んでたことを知った。アルテピアッツァ美唄には廃校になった小学校の校舎の中やそのまわりの広場にここに取り上げた3つの作品など安田さんの彫刻作品40点が展示してあるようだ。番組では白大理石やブロンズでできた作品をじっくりみせれくれた。こんなすばらしい彫刻が日本人によってつくられ、そして、彫刻家の故郷に展示されている。胸が熱くなった。

安田さんにはものすごく感謝していることがある。01年、BS2で‘イタリア美術’の特集番組があり、北イタリアのピエトラサンタにアトリエを構え、彫刻作品を制作している安田さんが案内役をつとめ、有名な古代彫刻、‘夫婦の陶棺’(ヴィラ・ジュリア博物館、拙ブログ06/5/26)やベルリーニの超絶技法を駆使した‘プロセルピナの略奪’(ボルゲーゼ美、06/5/17)や‘アポロンとダフネ’などを解説してくれた。

このときの話がとても興味深く、‘なんとしても、ローマへ行ってベルニーニの作品や陶棺を見るぞ!’という気持ちがわきおこった。同じ彫刻をやっている人の話はやはりためになる。ローマ旅行は安田さんが背中を押してくれたようなもの。06年、ベルニーニの作品の前に立ったとき、‘あのうすい部分は安田さんがすごく高い技術がないと彫れないと言っていたな!’と感慨深かった。

本に添えられていた‘Arte通信’を読んで、安田さんがこちらが思っている以上にすごい彫刻家であることがわかってきた。07年の9月から08年の3月まで、ローマのフォロロマーノにあるトロヤヌス帝の広場跡に安田さんの現代彫刻が30点展示され、そのなかの一点ホワイトブロンズ‘意心帰’がここに永久設置されることが決まったそうだ。フィレンツェのボーボリ公園やアトリエのある街の駅前広場にも同じ扱いの彫刻がある。ちなみに、アルテピアッツァはイタリア語で芸術広場を意味する。

絵画では色彩に感じ、やきものと彫刻作品でフォルムを楽しんでいる。安田侃さんの彫刻は自然との親和感あり、そのやさしくてやわらかいフォルムを見ていると心が洗われる。いつか美唄を訪れようと思う。

|

« もっと見たいクレー・エルンスト・デルヴォーのシュールな絵! | トップページ | 崩壊の危機にさらされるスフィンクス! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アルテピアッツァ美唄で安田侃の彫刻が見たい!:

« もっと見たいクレー・エルンスト・デルヴォーのシュールな絵! | トップページ | 崩壊の危機にさらされるスフィンクス! »