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2009.01.07

美術に魅せられて! お気に入り西洋風俗画

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来月28日から上野の西洋美ではじまる‘ルーヴル美展ー17世紀ヨーロッパ絵画’を心待ちにしている。過去、西洋美で開かれたビッグな展覧会は‘エル・グレコ展’(86年)、‘ジャポニスム展’(88年)、‘バーンズ・コレクション展’(94年)、‘ウィンスロップ・コレクション展’(02年)、‘マティス展’(04年)、‘ラ・トゥール展’(05年)、‘コロー展’(08年)。

今年の‘ルーヴル展’は作品の質の高さからいえばこれらと遜色ないエポック的な展覧会。昨年現地で感動した名画がいくつも含まれており、その感動が一年も経たないのにリフレインされるのである。これほど嬉しいことはない。

とりわけ今から胸が高鳴るのがラ・トゥールの‘大工ヨセフ’(拙ブログ08/3/30)。チラシで大きく扱われているのはフェルメールの‘レースを編む女’とレンブラントの‘縁なし帽をかぶり、金の鎖をつけた自画像’。だが、今回の2枚看板は‘レースを編む女’と‘大工ヨセフ’。多くの人が夢中になってみるのではなかろうか。

昨年の海外美術館めぐりで思いの丈が果たせたラ・トゥールに200%のめり込んでいる。感想記で取り上げたのは‘夜の情景’(08/5/7)だったが、これと同じくらい魅せられているのが‘昼の情景’の風俗画。で、お気に入りの風俗画をカラヴァッジョ作品とあわせて紹介したい。

★ラ・トゥールの‘ダイヤのエースを持ついかさま師’: ルーヴル(上の画像)
★ラ・トゥールの‘女占い師’: メトロポリタン(真ん中)
★カラヴァッジョの‘いかさま師’: フォートワース(アメリカ)、キンベル美(下)

西洋美の回顧展(05/3/14)にも出品された‘いかさま師’は本当に魅力いっぱいの絵。釘付けになるのが目ん玉を端によせてやぶにらみに左のいかさま師を見る中央の女。こういう目つきをする女性は映画とか芝居でみるだけでなく、日常生活でもでくわすことがあるから、絵の中に入っていきやすい。ちょっと離れてこの緊張感の漂う場面を見ている感じ。

真ん中の‘女占い師’とは残念ながら再会できなかったので割愛したが、この絵も大変気に入っている。視線は女のような顔をした若い男に集まるが、すぐ横のしわくちゃ顔の老女に移り、しばらくこの存在感抜群の占い婆さんばかり眺めることになる。だから、はじめてみたときは、占いをしてもらっている男をとりかこむ女(女占い師の共犯)がポケットに手を突っ込んで盗みを働こうとしていることに気づかなかった。

下はいかさま師を最初に描いたカラヴァッジョの作品。カラヴァッジョの絵を全点目の中におさめるのが夢だが、これはほかの追っかけ西洋画をふくめて見たい度では一番の絵。図版をみているだけでも、すごく惹きつけられる。カラヴァッジョ通の花耀亭さんは現地でみられたそうだが、羨ましいかぎり。

キンベル美はルーヴルにあるラ・トゥールの‘いかさま師’と構図が同じで、これより少し前に描かれた‘クラブのエースを持ついかさま師’も所蔵している。この2点が日本にやってくることはまずないから、テキサスのフォートワースまで足を運ばないと見れない。

フィラデルフィア美の次はこことか、LAのポール・ゲッテイ美、ロサンゼルス群立美をまわりたいのだが。そろそろラフな訪問計画でもつくってみようかと思っている。

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