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2009.01.14

美術に魅せられて! お気に入り日本のシュルレアリスム

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西洋絵画でも日本画でも、女性を描いた絵を見るのが好きなのはご承知の通り。興味深々な絵がもう一つある、それは‘怖い、不気味系’あるいは‘不思議系’の絵。

日本画でいうと‘地獄絵’、西洋画ではランブール兄弟の‘ベリー公のいとも豪華な時禱書・地獄’とかボスの‘快楽の園’、そしてデ・キリコの‘形而上絵画’、ダリ、エルンスト、タンギー、マグリット、ミロ、クレーらシュルレアリストが描く作品。

こういう絵が描ける芸術家の頭のなかは一体どうなっているのだろう?夢をみることがあまりなく、極めて乏しい想像力しかもちあわせてない人間からすると、こういう画家はエイリアンにみえる。

ダリなんかは演じているのかもしれないが、その風貌やパフォーマンスをみていると半分、いや大部分が狂人!でも、マグリットはネクタイをして絵を制作していたというし、贔屓の束芋だって愛嬌のある顔をしているから、外見だけみてもその作家のシュール度はつかめない。人間の脳みそのなかは本当に神秘的!

最近は訪問しなくなった東近美にも日本の洋画家が描いたシュルレアリスム絵画が常時展示してある。でも、それらのダリやタンギーの画風をそのままコピーしたような絵には昔から全然関心がない。だから、シュルレアリスムの作品というとダリ、ミロ、マグリット、デルヴォー、クレーらに専ら心は向かっている。

ところが、この4年くらいの間に、日本における真のシュルレアリストを発見した。その画家は竹内六郎、会田誠、そして石田徹也。この3人の絵は古賀春江、三岸好太郎、北脇昇、東郷青児、村山知義らと違って、自分の画風でシュールさを表現している。お気に入りの作品をあげると、

★竹内六郎の‘夢の中の道’(1969) : 横須賀美(上の画像)
★会田誠の‘あぜ道’(1991) : 豊田市美(真ん中)
★石田徹也の‘社長の傘の下’(1996) : 静岡県美(下)

週刊新潮の表紙に使われた竹内六郎の絵がこれほどシュールであることを知ったのは3年前にあった回顧展(拙ブログ06/2/14)。大変びっくりした。‘夢の中の道’は実におもしろい。

子供は早く向こうの明かりがついている家に帰りたいのに、歩いている道はベルトコンベヤーだからいつまで経っても着けない。手前では黒いお化けが楽しそうにこれを回している。いかにも夢で見そうな場面だが、竹内六郎はさらりとこれを思いついたという感じ。素直な感情をベースにしているからこういうことを発想するのだろう。まったく感心する。

会田誠の‘あぜ道’にも参った!この作家は少女がお好きのようだが、頭の髪をきれいに分けた真ん中は田んぼのなかの道と重なっている。なにかの拍子にこのダブルイメージを思いついたのだろうが、これはすごくインパクトがある。

‘あーとで候、会田誠&山口晃展’でみた‘滝の絵’(07/5/30)はフレデリックの作品を下敷きにして女の子をこれでもかというくらい描いた感じだが、この絵はシュルレアリスト、マコト・アイダの秀作。

石田徹也は日本が生んだ最強のシュルレアリスト!この絵とか‘燃料補給のような食事’(08/11/4)は世界のどのオークションに出しても高く評価されることは間違いない。展覧会の会場にアイデアノートが展示してあったが、石田の頭の中では表現したいことがモティーフの重ねあわせとなっていろいろ思い浮かんでいたのだろう。

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