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2009.01.27

japan 蒔絵展 その二

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昨日で終了したサントリー美の‘蒔絵展’の後期出品作も目を存分に楽しませてくれた。メインのお目当ては初見の国宝‘宝相華蒔絵経箱’(延暦寺)だったが、前期、
200%感動した‘マザラン公爵家の櫃’(ヴィクトリア&アルバート美、拙ブログ1/10)をまた見たり、ほかの展示替え作品をゆっくり味わったから、館を出るときは満ち足りた気分だった。

上はサントリー美自慢の国宝‘浮線綾蒔絵螺鈿手箱’。螺鈿蒔絵の名品を夢中になって見てしまうのはうす緑とピンクの輝きがえもいわれぬほど美しいから。とくにこれと畠山記念美にある‘蝶螺鈿蒔絵手箱’、東博の‘片輪車蒔絵螺鈿手箱’(ともに国宝、拙ブログ07/11/6)のキラキラ度はとびぬけていい。

鎌倉時代に作られた優品としてはこの3点のほかにもう一点、三嶋大社が所蔵する‘梅蒔絵手箱’(国宝)がある。残念ながらまだ縁がない。どんな輝きだろうか?いつか見てみたい。

今回、高台寺蒔絵が全部で12点出ている。3年前、高台寺を訪れ長年の夢だった秀吉と高台院(ねね)を祀る霊屋の内装に施された蒔絵装飾(06/1/28)を鑑賞した。だから、真ん中の‘秋草菊桐紋蒔絵湯桶’(重文、高台寺)にもすこし目が慣れている。

背景の漆黒とスッキリ描かれた秋草、菊の金のコントラストがとても印象的。モティーフのほとんどが秋草、菊、桐。前期に出ていた‘松竹菊桐蒔絵懸盤’(重文、高台寺)はいわゆる肩身替のデザイン。盤の斜め半分に松竹&鶴亀、そしてもう半分に菊、桐を描く構成がおもしろい。桃山時代のころ、やきもの、染織などで新しい意匠が生まれたから、蒔絵の文様にもそれが取り入れられている。

南蛮漆器のコーナーで目が点になるのが櫃の表面を貝殻で覆った‘貝貼小洋櫃’(サントリー美)。前期にあったのと同様、長く記憶にとどまるだろう。

ヨーロッパの王宮観光、例えばベルサイユ宮殿とかウィーンのシェーンブルン宮殿の中をぐるぐるまわると、必ずお目にかかるのが下のような家具。これはパリの家具職人が手がけた引出し箪笥、‘楼閣山水蒔絵コモド’(ヴィクトリア&アルバート美)で18世紀中ごろの作。絵柄とマウントの金に最初は視線がいくが、じっとみていると金の輝きを引き立てている漆黒にも惹きつけられる。

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コメント

三嶋神社の「梅蒔絵手箱」は、現在東京国立博物館の平常展で内容物と共に展示されています。
手箱自体もさることながら、化粧道具を主体とした内容物も素晴らしいものですよ。

投稿: AKIO | 2009.01.30 12:40

to AKIOさん
有難うございます。感謝々です。早々に見てきます。
これからもよろしくお願いします。

投稿: いづつや | 2009.01.30 17:12

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