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2008.12.30

08年感動の美術鑑賞プレイバック! ワシントン・ナショナル・ギャラリー

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アメリカのトップクラスの美術館、シカゴ、ワシントン・ナショナルギャラリー、ボストン、メトロポリタンは印象派の名画を沢山所蔵していることは画集に載った作品などで知っているが、今回はじめてのシカゴ、過去に訪問したことのある3館、いずれもじっくり見て回ったので、そのコレクションのすばらしさがよくわかった。

印象派が好きな方はパリ(オルセー、オランジュリーなど)、ロンドン(ナショナル・ギャラリー、コートールドコレクション)にまず出かけねばと思われるかもしれないが、アメリカの美術館巡りからスタートしても印象派絵画の魅力が同じくらいのインパクトでもって体の中に入ってくる。だから、印象派の旅をアメリカからはじめるのもひとつのオプション。

とにかくこの4つの美術館には名画がキラ星のごとくある! 例えば、シカゴではスーラの代表作‘グランド・ジャット島の日曜日の午後’、モネの連作‘積みわら’、ルノワールの‘テラスにて’、ロートレックの‘ムーラン・ルージュにて’、ワシントンではマネの‘サン・ラザール駅’、モネの‘パラソルを持つ婦人’、ボストンではゴーギャンの‘われわれは何処から来たのか、われわれは何者か、われわれは何処へ行くのか’(4/23)、ルノワールの‘ブージヴァルの踊り’、ゴッホの‘郵便配達夫ルーラン’、METではドガの‘ダンス教室’、ゴーギャンの‘マリアを拝す’、セザンヌの‘赤いドレスを着たセザンヌ夫人’などなど。

感想記にその館自慢の名画を相当数紹介したが、まだいい絵がいくつか残っている。で、ワシントンナショナルギャラリーから3点を特別貸出してもらった。明日はMETから2点がやってくることになっている。

★セザンヌの‘画家の父’(上の画像)
★マネの‘プラム’(真ん中)
★ゴーギャンの‘自画像’(下)

セザンヌ(1839~1906)が27歳のとき描いた父の絵がとても気に入っている。これは画集には必ず載っており、必見リストに入れていたが、じわじわその魅力が体に沁み込んでいる。縦2m、横1.2mの大作で、花柄の肘掛椅子に座り、新聞を読んでいる父親の姿は威厳に満ちており、絵にとても力がある。セザンヌのお気に入り人物画はオルセーにある‘婦人とコーヒー沸かし’とMETの‘温室のセザンヌ夫人’だったが、早速これを登録した。

真ん中のマネ(1832~1883)の‘プラム’にもすごく魅せられた。この女性は娼婦。片手で頬杖をつき、もう一方の手にタバコをもち、考え込んでいる。ドガの‘アプサント’に描かれた女性ほどはやつれてないし、娼婦らしくない可愛い顔をしているから、つい声をかけたくなるが、ここは外国だからグッとこらえた(ウソです)。

必見リストに入れていたゴーギャン(1848~1903)の自画像は不思議な絵。黄色と赤の色面で画面は二分されており、ゴーギャンの頭上には光輪があり、顔の横にはリンゴがみえる。手前には大きく曲がる草花の枝が描かれ、右手は蛇をもっている。これは一度見たら忘れられない絵。

ゴーギャンの絵を紹介したついでに、来年東近美で開かれる‘ボストン美蔵ゴーギャン展’のことを少し。代表作の‘われわれは、、、’が7/3~9/23に展示される。日本でこれが公開されるのははじめてのことだから、すごく楽しみなのだけれどちょっと気がかりなことが。それは‘われわれは’のほかにゴーギャンの絵が何点もあった?という素朴な疑問。まあ、天下のボストン美がヘンな絵を展示することはないから、期待して待ちたい。

もうひとつモネの絵のことも。あの‘印象・日の出’(マルモッタン美)が名古屋市美
12/23から展示されている(来年の2/8まで)。一度見ているからパスなのだが、年が明けると気が変わるかしれない。

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