« 食べたい郷土料理 ベスト10! | トップページ | 08年感動の美術鑑賞プレイバック! ナショナル・ギャラリーⅠ  »

2008.12.14

美術専門家による08年展覧会レビュー!

229_3本日の朝日新聞に美術専門家による今年開催された展覧会の回顧記事が載っていた。評者5人の顔ぶれは昨年と同じ。

この人たちがあげた‘私の3点’だけが評価の高い展覧会というわけではないだろうが、専門家がどんな展覧会に熱い視線を送っていたかを知っておくのも悪くないので、昨年同様リストアップしてみた。

<編集委員>
★ロン・ミュエック展:金沢21世紀美
★液晶絵画展:東京都写真美
★北斎展:江戸東博
★五姓田のすべて展:神奈川県歴博
★狩野芳崖展:東芸大美
★河鍋暁斎展:京博
★朝鮮王朝の絵画と日本展:栃木県美
★黄金町バザール:横浜市
★取手アートプロジェクト2008:茨城県

★アートプラットホーム:金沢21世紀美
★アヴァンギャルド・チャイナー展:国立新美
★ネオ・トロピカリア展:東現美
★チャロー・インディア展:森美
★第三回横浜トリエンナーレ:横浜市
★フェルメール展:東京都美
★薬師寺展:東博
★対決ー巨匠たちの日本美術展:東博
★巨匠ピカソ展:国立新美&サントリー美

<柏木博>
★アヴァンギャルド・チャイナー展
★液晶絵画展
★デイーター・ラムスの時代展:大阪サントリーミュージアム

<北澤憲昭>
★美術家たちの南洋群島展:町田市立国際版画美
★五姓田のすべて展
★岡村桂三郎展:神奈川県近美鎌倉

<高階秀爾>
★ウルビーノのヴィーナス展:国立西洋美
★対決ー巨匠たちの日本美術
★フェルメール展

<馬渕明子>
★ガレとジャポニスム展:サントリー美
★コロー展:国立西洋美
★アネット・メサジュ:森美

<山下祐二>
★井上雄彦 最後のマンガ展:上野の森美
★河鍋暁斎展
★朝鮮王朝の絵画と日本展

専門分野の違う5人が選んでいるので、日本画、浮世絵、西洋絵画、現代アートと一応美術全般をカバーしている。でも、やきもの展など工芸部門はぬけている。ここに取り上げられた26の展覧会のうち、出かけたのは半分くらい。関心の薄い現代アート関連は唯一アネット・メサジュを知るのみ。西洋絵画のコロー展、フェルメール展はどこから見ても二重丸。ピカソ展もパリのピカソ美から主要作品がごっそり出品されたので、ビッグな展覧会だったことは間違いない。

日本画ではなぜか‘大琳派展’がでてこない。これは読売の主催。朝日の回顧には読売主催の展覧会はいくら話題を集めても取り上げず、読売は読売で自分のところのレビューでは朝日主催の‘対決’は無視するのであろう。日本における美術ジャーナリズムは無いも同然だから、この手の回顧記事は真剣に読まない方がいい。

西洋美術は高階氏や馬渕氏がいるからまだいいが、日本美術のレビューはまるっきりダメ。昨年、狩野永徳展にコメントしなかった山下氏は今年も大琳派展を無視している。また、徳川美であった‘室町将軍家の至宝を探る展’や大阪市立美の‘三井寺展’、‘与謝蕪村展’(MIHO MUSEUM)などもでてこない。

十年に一回クラスの大展覧会があってもこれらを真正面から取り上げないでも日本画の評論をやっていられるのだから、美術史家というのはなんとも楽な仕事だこと!

|

« 食べたい郷土料理 ベスト10! | トップページ | 08年感動の美術鑑賞プレイバック! ナショナル・ギャラリーⅠ  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 美術専門家による08年展覧会レビュー!:

« 食べたい郷土料理 ベスト10! | トップページ | 08年感動の美術鑑賞プレイバック! ナショナル・ギャラリーⅠ  »