« 横浜美のセザンヌ主義展にガッカリ! | トップページ | 08年感動の展覧会・ベスト10! 日本美術 »

2008.12.21

08年感動の展覧会・ベスト10! 西洋絵画

246_3
拙ブログでレビューする‘今年の展覧会・ベスト10!’はいつものように順番をつけない。今年は西洋絵画と日本美術に分けて心に残る展覧会を選んだ。まず、西洋絵画から。

国内で開催されたものに1~3月海外の美術館めぐりをした際、幸運にも遭遇した展覧回を加え、そのなかから選んだベスト10は次の通り。上から開催時期の順で並んでいる。画像はコローの絵だが、この展覧会が一番よかったということではない。

★‘クールベ展’ 07/10/13~08/1/28   パリ・グランパレ

★‘ホドラー展’ 07/11/13~08/2/3    パリ・オルセー美術館

★‘ニコラ・プッサン展’  2/12~5/11     NY・メトロポリタン美術館

★‘ホッパー展’     2/16~5/11     シカゴ美術館

★‘ホーマー展’     2/16~5/11     シカゴ美術館
 
★‘モディリアーニ展’  4/5~6/1       名古屋市美術館

★‘エミリー・ウングワレー展’5/28~7/28   国立新美術館

★‘コロー展’      6/14~8/31      国立西洋美術館

★‘フェルメール展’   8/2~12/14     東京都美術館

★‘ミレイ展’       8/30~10/26     Bunkamura

昨年、日本美術の追っかけ作品をかなり見たから、今年は西洋絵画に鑑賞の軸足を移し、海外の美術館や国内で重点画家の作品を中心に目に力を入れて見た。パリ、シカゴ、NYで跳びあがるほどうれしい回顧展に遭遇したので、今年はエポック的な美術鑑賞の年になった。

上から五番目までのうち、日本で情報を得ていたのはクールベ展だけ。ほかは美術館についてから知った。関心の高い画家なので、天にも昇るような気持ち。アドレナリン
200%放出状態で見た。どれも日本では絶対みられない回顧展だから、一生の思い出になる。

これで‘本物の絵7割鑑賞’に到達したので、日本に戻ってからは買いためておいた画家のモノブラフを精力的に読んだ。ご参考までにそれらをあげると、
■崇高なるプッサン : ルイ・マラン著 みすず書房 00年12月
■岩波世界の美術 クールベ : ルービン著 04年11月
■ホッパー : レンナー著 TASCHEN 04年

また、今回の海外美術館訪問で好きな画家の追っかけ作品をかなりみたから、その画家の本も一気に読んだ。
■マネの絵画 : シェル・フーコー著 筑摩書房 06年12月
■コロー 名画に隠れた謎を解く!: 高橋明也著 中央公論新社 08年6月
■フェルメール : 小林頼子著 角川文庫 08年9月
■D・G・ロセッティ : ラングラード著 みすず書房 90年9月

■岩波世界の美術 レンブラント : ヴェステルマン著 05年3月
■   々       モネ : ラックマン著 03年12月
■   々       セザンヌ : ルイス著 05年1月
■西洋絵画の巨匠 ファン・エイク : 元木幸一著 小学館 07年1月
■ロマン主義の反逆 : ケネス・クラーク著 総合社 88年12月
■アングル、クールベ、マネ、ルノワール、ドガ、ロートレック、スーラ、モディリアーニ、オキーフ : TASCHEN

国内の展覧会でもすばらしいのがいくつもあった。コロー、ミレイ展は代表作が沢山揃った一級の回顧展。コロー展は日本だけの開催だが、パリでも行われたら大勢の人を集めたのではなかろうか。西洋絵画分野のキュレーターではこの展覧会を企画された高橋氏がトップ。ラ・トゥール展に続いて、また大ホームラン。感謝しても感謝しきれない。

フェルメール展もすごかった。7点も日本にやってくるのだからすばらしいの一言。今年は、フェルメールの名画を沢山見た。こんな幸せなことはない。世界中の美術館からモディリアーニの名作を集めてくれた名古屋市美にも拍手々!

また、アボリジニ絵画の‘エミリー・ウングワレー展’との出会いは衝撃的だった。赤や白の点々や太い線で表現された画面には太古の土の匂いと現代的な抽象美の入り混じった不思議な世界が広がっており、息を呑んでみた。

|

« 横浜美のセザンヌ主義展にガッカリ! | トップページ | 08年感動の展覧会・ベスト10! 日本美術 »

コメント

こんにちは。

日本美術も西洋美術もごちゃまぜで
ベスト10こしらえてみました。
毎年のことながら選ぶのに四苦八苦。
でもこれもまた楽しい作業でもあります。

今年もいづつやさんに
多くのこと学ばせて頂きました。
来年もまた宜しくお願い致します。
良いお年を!

投稿: Tak | 2008.12.30 12:33

to Takさん
感動した展覧会のことを一年の終わりに振り
返るのはとても楽しいですね。新年会に参加し
ますので、その席でたっぷり展覧会話をしま
しょう。

今年もお世話になりました。良いお年をお迎え
ください。

投稿: いづつや | 2008.12.30 17:46

あけましておめでとうございます。またコメントなどご無沙汰して申し訳ありません。(もちろんブログはいつも拝見させていただいてます。)

さすがにいづつやさんのベストは世界のベスト10ですね。
実はクールベは最近非常に強く惹かれているのですが、
国内でも挙げられた回顧展のような企画が見られればと思います。
壮観でしょうね。

コローは素人ながらも本当に良い企画だと思いました。
女性像、美しかったです。

本年もまた色々勉強させてください。どうぞ宜しくお願いします。

投稿: はろるど | 2009.01.01 20:05

to はろるどさん
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

昨年は本当に西洋絵画の当たり年でした。
クールベ、ホドラー、ホッパー、ホーマー、
プッサンの回顧展にタイミングよく遭遇す
るなんて夢のようです。新年会でたっぷり
お話しましょう。

投稿: いづつや | 2009.01.02 00:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 08年感動の展覧会・ベスト10! 西洋絵画:

» 2008年 展覧会ベスト10 [弐代目・青い日記帳 ]
子年も今日を入れ残すところあと3日。 素人の分際で、誠に僭越かと存じますが、今年もまた毎年恒例の拝見した展覧会の中から「ベスト10」を選んでみました。アホのように毎週毎週時間さえあれば美術館・博物館へ出かけているので10コに絞り込むのえらく苦労しましたが、まぁこれも「縁起もの」のようなものですから。お付き合いください。 今年このブログで「展覧会」カテゴリーとしてアップした記事は200本以上。その中から独断と偏見により選出。でも、チェックしていると、どうしても後半(9月以降)に観た... [続きを読む]

受信: 2008.12.30 12:31

» 2008年 私が観た美術展 ベスト10 [はろるど・わーど]
自分の心の中に深く残った展示の順に並べています。美術館、博物館での展覧会「ベスト10」です。 「2008年 私が観た美術展 ベスト10」 1 「大琳派展 - 継承と変奏 - 」(其一+まとめ/酒井抱一/光琳、乾山/宗達、光悦/波対決/風神雷神図/中期展示/平常展琳派/おすすめ作品/展示替え/レクチャー/会場写真)    東京国立博物館 10/7-11/16 2 「対決 - 巨匠たちの日本美術」    東京国立博物館 7/8-8/17 3 「ライオネル・ファイニンガー展 - 光の結晶 - 」   ... [続きを読む]

受信: 2009.01.01 19:58

» 「ゲージュツ見てある記」、2008年のまとめ! [とんとん・にっき]
2008年を振り返って「ゲ~ジュツ見てある記」の月毎のリストをつくってみました。こうしてインデックスをつくってみると、見て回った美術展は約80、例年以上に美術館へ足を運び、自分でも数多く観たなという感慨があります。それは自分の時間が少しとれるようになったこともありま... [続きを読む]

受信: 2009.01.08 00:11

« 横浜美のセザンヌ主義展にガッカリ! | トップページ | 08年感動の展覧会・ベスト10! 日本美術 »