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2008.12.22

08年感動の展覧会・ベスト10! 日本美術

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今年、国内および海外の美術館を訪問したのは全部で165回。回数としては06年の282回をピークに、07年は247回に減少し、今年はさら少なくなった。昨年と比べ大幅に減ったのは、日本美術を鑑賞するために出かける回数が少なくなったから。理由は単純で、東近美のように代表的な所蔵作をほぼ見終わった美術館が多くなり、平常展へ駆り立てるものが無いのである。

現在、コンスタントに足を運んでいるのは東博のみ。また、企画展も‘大琳派展’や‘対決ー巨匠たちの日本美術’のように一点たりとも見逃せない名品がある場合をのぞいて、以前のように展示替えにあわせて何度も出かけることをしなくなったことも影響している。

165回のうち、絵画、やきもの、工芸品など日本美術関連の展覧会(平常展も含む)は103。このなかから感動の度合がとびきり大きかった10の展覧会を選んだ。西洋絵画でも、日本美術でも、①展覧会のタイプとしては‘テーマ型’よりは‘回顧展’②はじめて見る作品と追っかけ作品が多くあること、つまり大きなサプライズがある展覧会、という点から選んでいる。

だから、多くの来場者があった薬師寺展や横山大観、東山魁夷の回顧展でも、過去に何度も作品を鑑賞しているので選からもれる。順番は開催時期の早いほうから並んでいる。上の画像は200%しびれている‘宮女図’だが、これが出品された‘室町将軍家の至宝を探す展’をベスト1と思っているわけではない。

★‘王子江展’           2/23~3/6    上野の森美術館

★‘与謝蕪村展’         3/15~6/8    MIHO MUSEUM

★‘暁斎Kyosai展’        4/8~5/11    京博

★‘対決ー巨匠たちの日本美術’ 7/8~8/17   東博

★‘浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展’9/2~9/28  太田記念美術館

★‘高山辰雄展’         9/13~11/3   練馬区立美術館

★‘速水御舟展’         10/4~11/9    平塚市美術館

★‘岩崎家の古伊万里展’   10/4~12/7    静嘉堂文庫

★‘室町将軍家の至宝を探る展’10/4~11/9   徳川美術館

★‘大琳派展’          10/7~11/16   東博

待ちに待った王子江さんの回顧展に大変感動した。王さんの描く水墨画にぞっこん惚れている。近代の日本画家で、水墨画の名手は横山大観、横山操、東山魁夷、加山又造の4人。王さんは日本人ではないが、この4人にも勝るとも劣らぬ技量をもっている大きな画家。心に響く王さんの絵と一生つき合っていこうと思っている。

関西で開催された与謝蕪村と河鍋暁斎の大回顧展も忘れられない。長年追っかけていた‘夜色楼台図’を見るため、立地条件の悪いMIHO MUSEUMまでクルマを走らせた。辻のお父さんが企画された蕪村展だけあって、多くの代表作が出ていた。皆の期待にしっかり応えてくれるのだから、流石である。

京博の充実した特別展を楽しまれている関西在住の日本美術ファンの方は今年は東博がうらやましかったにちがいない。‘対決’と‘大琳派展’は何回も通い全点見た。雪舟、雪村、永徳、等伯、宗達、光琳、応挙、芦雪、若冲、蕭白、大雅、蕪村、抱一、其一といった日本絵画のど真ん中にいる絵師の作品や長次郎、光悦、仁清、乾山のやきもの、そして歌麿や写楽の浮世絵などが半年のあいだにこれだけ沢山みれたのである。多くの方が効率よく日本美術の通になったことだろう。

海外からの里帰りした浮世絵では、ベルギーロイヤルコレクションがこれほどすばらしいものとは思わなかった。毎年、海外のコレクターが集めた摺りの状態のいい浮世絵が心を揺すぶる。ここ数年、浮世絵鑑賞への出動は里帰り作品と東博の平常展、ららぽー豊洲の平木コレクションに絞っているが、これだけで充分エンジョイしている。

徳川美の‘室町将軍家の至宝’は迂闊にも前期を見逃してしまったが、諦めていた国宝‘宮女図’に会えたから言うことなし。

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