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2008.11.17

クローズアップ現代 演歌の逆襲!

205先週木曜のNHKの‘クローズアップ現代’(夜7時30分)では、‘演歌の逆襲!’というのをやっていた。

この番組は毎日ではないが、興味のあるテーマのときは見ている。前の日の‘村上隆のアート戦略’同様、とてもおもしろかった。

演歌とか歌謡曲は好きなので、昔の曲ならレパートリーはかなりある(拙ブログ07/12/27)が、CDはクルマを運転しているときマイスル・デイヴィスのジャズを聴くだけだから、演歌やジャパンポップスの最新のヒット曲は全然知らない。

番組で取り上げられた曲はかろうじてジェロの‘海雪’に少し耳が反応する程度だった。ジェロはデビュー時、異色の黒人歌手が日本の演歌を唄うというので注目していた。この歌手は本当に歌が上手い!お婆さんが日本人だとしても、どうしてこんなに日本人の心がわかるの? 日本語がペラペラで歌唱力は抜群ときたら、国籍に関係なく、応援したくなる。若手の人気者氷川きよしを追い越しそうな勢いである。

30万枚のヒットとなった‘海雪’の発売戦略がとても興味深い。作曲はあの宇崎竜童。サビの部分ははじめはこれまでの歌のようにオーソドックスなものだったが、担当者の意見でこれが最終的にはジェロのようは高い歌唱力をもった歌手にしか歌えない難しいものに変わった。

この音楽プロデューサーはすごくいいことを言っている。‘聴く人がこんなサビはプロの歌手にしか歌えないと感心するくらいの楽曲でないと今はヒットしない。これまでの演歌というのはカラオケで皆が唄えるように歌いやすくして作られてきたが、それが曲の画一化を生んでいた’。

たしかにこれは曲作りの本質をついている。いい歌というのは作詞家、作曲家、歌い手が最高のものを求めてコラボすることによって生まれてくるのだから、歌好きの素人が簡単に唄える歌である必要はない。‘流石、お金をとって聴かせる歌ネ!’と感激させる歌が沢山ある方が聴く方にとってはやはりいい。

昔のヒット曲を思い出してみても、すごい歌唱力で観客を圧倒する歌手が何人もいた。演歌の大御所、北島三郎は‘僕は曲の中に素人がさっと歌えないところを一つ入れることにしている’と言っていた。これがプロの歌手のプライドというもの。

話が脱線するが、石川さゆりの難しい曲‘天城越え’を飲み会で歌う先輩がいた。‘よし、俺は天城越えを唄うぞ!’というから‘いいですねー’と耳を傾けていたら、この人いまどき珍しいド音痴!三番までお付き合いしたが、その間、皆腹をかかえて大笑い!音痴の人の歌を聴いているときほどおもしろいことはない。どうでもいいことだが、元フジTVの女子アナのウッチーも音痴だったなァー。

還暦デビューの秋元順子が唄う‘愛のままで’は聴いたことがなかった。すごくいい歌で、20万枚も売れているそうだ。歌の上手な人はいろんなところにいることはわかるが、60歳になってブレイクするというのはそれだけ、大人のための歌に多くのファンは餓えているのかもしれない。

若い人は歌詞よりサウンドのほうだ大事だろうが、年を重ねてくると歌詞やその詩の場面が心にズキンと響くようになってくる。歌手が歌うとき、その情景を自分のこととして思い浮かべられるから、その歌をまた聴きたくなるのである。長く愛される歌があちこちからでてきそうな状況になってきた。

これから不況で生活が厳しくなりそうだが、こういうときにこそ‘歌の力’が必要。音楽業界に期待したい。

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