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2008.10.22

源氏物語の1000年展 その二

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横浜美で行われている‘源氏物語の1000年展’(8/30~11/3)へ再度出かけた。前期(拙ブログ9/11)のとき、予想以上にいい源氏絵があったので、出品リストとにらめっこし狙いの作品をじっくりみた。

上はこの展覧会で一番みたかった‘源氏物語図扇面貼付屏風’(部分、重文、広島・浄土寺)。同じ室町時代に描かれた海北友松の下絵による‘扇面流貼付屏風’(前半展示、出光美)がコンディションが悪くて、長くは見ていられないのに対し、この屏風は金箔の金雲と緑の大きな蔦の葉が目に焼きつき、源氏物語の世界にどっぷりつかれる。

六曲一双の各扇に源氏物語の場面を絵画化した扇面が五面ずつ六十面が貼り付けられている。六十面といっても‘源氏物語’五十四帖のうち十四帖は欠けており、一部の帖では場面が複数ある。物語の巻の順番ではなく、扇面に描かれた題材を春夏秋冬の順で並べている。

右から左へ視線を移動させると、いろんなイメージが湧いてきてとても楽しい。金雲で囲まれた画面には源氏と恋の相手、また源氏の友達などがひとまとまりにされ比較的大きく描写されているので、どんな場面なのかがわかりやすい。そして、まわりの情景には梅の木にとまる鶯とか風になびく柳、馬などが描かれ、また鷹匠も登場する。

この屏風を知ったのは随分前のことで、いつか見たいと願っていたが、思いの丈が叶い満足感でいっぱい。会期が終了するまで展示されている。関心のある方は是非ご自分の目で。

真ん中は今、東博の開催中の‘大琳派展’とうまい具合にコラボする宗達の‘源氏物語図屏風残闕 初音’(11/3まで)。前回、‘葵’と‘少女’(いずれも出光美、展示は終了)をみたが、以前みたことがあったので、はじめての‘初音’への関心が高い。宗達の源氏物語絵を見たのはこの3点と‘朝顔図’と‘鈴虫図’(ともに個人蔵)。

一体、全部で何点現存しているのだろうか?個人コレクター所有が多そうだから、これからも見る機会は少ないだろう。こういう絵の場合、つい期待したくなるのが出光美。伊勢物語絵のように沢山見せてくれると嬉しいのだが。

下は江戸時代に狩野養信が描いた‘源氏物語屏風’(八曲一双の左隻部分、重文、香川・法然寺)。中央の舞楽の舞に見入ってしまった。図録を見て、これは是非見なくてはと思ったが、期待通りのすばらし絵だった。展示は11/3まで。

もう一点、対面を楽しみにしていたのが、松岡映丘の‘宇治の宮の姫君たち’(姫路市立美、11/3まで)。が、それほど感激しなかった。人物描写が大きすぎて、全体の情景がよくみえないからかもしれない。好みとしては前半に出ていた‘住吉詣’(三の丸尚蔵館)のほう。

あまり早く出るのも入館料1300円がもったいないので、会期中出品されている上村松園の‘紫式部図’や伊藤小坡の‘待月’を楽しんだ。これで帳尻が合ったような気がする。

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