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2008.10.18

川崎市市民ミュージアムの濱田庄司展

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濱田庄司展(10/4~11/30)を見るため川崎市市民ミュージアムへ出かけた。ここははじめての美術館。東横線の武蔵小杉駅で下車して、バスで10分くらいのところにある。

美術館は等々力公園の一角にあり、近くにサッカー場があった。サッカーはワールドカップのとき以外は縁がないので、試合会場についてはまったくうとい。スポーツ記事で目にする等々力サッカー場というのはここだったのか!という感じ。

市民ミュージアムのチケット(800円)は自販機で買った。これまで多くの美術館に足を運んだが、チケットが自販機から出てきたのはここと生田緑地にある岡本太郎美術館だけ。一瞬、ここはラーメンのチェーン店かと思った。

濱田庄司(1894~1978)は現在の川崎市高津区溝口に生まれている。で、ここはこの陶芸家の作品を沢山所蔵している。今回出ているのはこれらを中心に他館蔵も含め148点。この後、来年1/23~3/22には茨城県陶芸美でも開催される。

これまで、富本憲吉や河井寛次郎、バーナード・リーチの回顧展には遭遇したのに、どういうわけか濱田庄司とは巡り会えなかった。今年6月に、日本民芸館で130点くらい見たが(拙ブログ6/29)、ここは図録を作ってくれないから、作品の記憶は時間が経つと消えてなくなる。だから、この回顧展は名品を鑑賞するだけでなく、図録をゲットすることも目的のひとつ。今、満ち足りた気持ちで図録を眺めている。

作品のなかで楽しみにしていたのが大鉢。口径50㎝以上の大鉢がなんと8点あった。これは圧巻!もう、夢中になって見た。上は追っかけリストに入れていたこのミュージアム蔵の‘白釉黒流描’。白色の釉の上に、黒の釉で線が並列的に流し掛けされている。下のほうで線が横に曲がるフォルムにグッと惹きつけられる。

これはやきもののアクションペインティング。晩年の濱田はいかにも腕のいいやきもの爺さんという感じだが、やっていることはポロックと同じ。まったくすごい創作力である。ほかには黒の地に柿色で十字文、また青の釉に黒や白の結文を表したものなどがある。勢いがあって思い切りのいい文様を息を呑んでみていた。

真ん中は久しぶりに対面した‘白掛藍糖黍文花瓶’。これは倉敷の大原美術館の所蔵。濱田は若いころ沖縄の壺屋で現地の人と一緒に作品を制作しているが、畑でみた砂糖黍を文様に使っている。最初のころはこのように写実的な描写だが、のちの赤絵ではシンプルな線でやや抽象的な糖黍文に変わっていく。

大鉢とともに気に入っているのが赤絵。全部で26点ある。目に心地よい赤や緑のくっきりした線をたっぷり楽しませてもらった。最も惹きつけられたのが下の‘赤絵皿’(東京工業大学百年記念館蔵)と‘柿釉赤絵角皿’(ミュージアム蔵)。念願の大鉢や赤絵をこれほど沢山みれて、大満足。

日本民藝館、川崎市民ミュージアムが済んだから、次のターゲットは大阪市立東洋陶磁美。いつか機会があれば訪ねてみたい。

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コメント

早速行かれましたか!
正直ガラガラでしょう。
川崎のミュージアムといいつつ、世田谷に近い。
二子玉川からタクシー使えばすぐなのです。
けど、人がすくないから、ゆっくり鑑賞できます、贅沢といえば贅沢。
僕も近いうち行く予定ですが、図録はおいくらですか?

投稿: Oki | 2008.10.19 23:23

to okiさん
武蔵小杉駅からどっちの方向へバスは走ったのか、
見当がつきません。二子玉川へはタクシーですぐ
なら、このルートで静嘉堂文庫の‘古伊万里展’
へ行けばよかったな思いました。

待望の回顧展ですからじっくり楽しみました。
あまり人がいませんから、Myルーム感覚ですね。
図録は1200円でした。宝物を手に入れたよ
うな気分です。

投稿: いづつや | 2008.10.19 23:48

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