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2008.10.02

東博浮世絵エンターテイメント! 春信・清長・北斎

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定番の東博浮世絵エンターテイメント!は現在展示中(9/23~10/19)の中から鈴木春信、鳥居清長、葛飾北斎をセレクトした。

★春信 ‘浮世美人寄花 山城屋内はついと 萩’(上の画像)
★清長 ‘品川座敷の遊興’(真ん中)
★北斎 ‘黄鳥 長春’(下)

5点ある春信でははじめて見る2点に感激した。‘浮世美人花寄・娘風’は睦まじい男女の気分を演出する華やいだ色合いの花々にとても惹きつけられる。‘調布玉川 定家’には参った!玉川で水洗いしている布が水面に沈む様子や作業をしている女や男の子の水に漬かった足の描写が見事。水面のさざ波に合わせて、水中の布や足もゆらゆらしている感じ。

‘山城屋はついと 萩’を最初みたとき、そのシュールさに唖然とした。掛け軸に描かれた猿は萩の花のように美しい遊女に恋して、長い手にもった文を渡そうとしている。‘猿が絵の中から飛び出してくる?春信はシュルレアリスト!?’と錯覚しそうになるほど発想がユニーク。‘あら、なにかしら?’と萩の葉をデザインした打掛を着たはついとはお付きの禿(かむろ)の帯を締めながら横の文をみている。

清長は2点ある。ワイド画面の‘品川座敷の遊興’(3枚続)は2,3年前にもここで見たような気がする。真ん中でお面をつけて踊っている二人をみて、まわりの女たちは楽しそうにゲラゲラ笑っている。こんな大盛り上がりの宴席ならタイムスリップして同席したい気分になる。現代アーティストの山口晃なら、ちょび髭を生やした中小企業の社長さんをこのなかに一緒に描くかもしれない。

東博はこの絵のほかに‘飛鳥山の花見’とか‘吉原歓々楼遊興’といった3枚続の名品を所蔵している。‘飛鳥山の花見’は千葉市美の‘鳥居清長展’(07年)に出品されたが、まだ平常展には登場してない。来春あたりは展示されるかも?

北斎の花鳥画、‘鶺鴒 藤’(せきれい ふじ)と下の‘黄鳥 長春’(こうちょう ばら)を息を呑んで見ていた。‘黄鳥 長春’は背景の白とうす青の色面、黄色い鳥、赤のバラが目を楽しませてくれる。そして、絶妙に配置されたバラの枝に正面向きの鳥をとまらせる構成がすばらしい。

今回の特筆ものは窪俊満の‘六玉川’シリーズ3点。これまでみた俊満の絵のなかでは一番いいのに出会ったという印象を強くもった。見てのお楽しみ!

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