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2008.09.30

ジョットとその遺産展

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現在、新宿の損保ジャパン美で‘ジョットとその遺産展’(9/13~11/9)が行われている。日本にいてジョットの絵がみれるなんて滅多にないから見逃すわけにはいかない。4点ある(うち1点はステンドグラス)。

★聖母子:フィレンツェ、サント・ステーファノ・アル・ポンテ聖堂美(上の画像)
★聖母子:フィレンツェ、サン・ロレンツォ教区聖堂(真ん中)
★嘆きの聖母:フィレンツェ、サンタ・クローチェ聖堂美(下)

上の‘聖母子’は画集に載っているジョットの初期の作品で、アッシジにある壁画連作‘聖フランシスコの生涯28場面’(拙ブログ06/5/14)と同じ時期に制作された。聖母の表情がちょっと硬い感じだが、衣服の青や後ろの赤の鮮やかない色合い、丁寧な文様描写にとても惹きつけられる。こういう名画が東京で鑑賞できるのだから、本当に日本は美術大国。真ん中の聖母子は左のほうに描かれたキリストがごっそり消えている。残った聖母の顔の描き方は上とほぼ同じ。

ジョットの代表作の一つ‘聖フランシスコの死’があるサンタ・クローチェ聖堂は訪問したことがあるから、‘嘆きの聖母’は見たのかもしれないが、記憶にない。ジョットの作品でびっくりするのが悲しみの表現力。‘聖フランシスコの死’に描かれた聖人の死を悼む修道士たちの涙も心を打つが、この聖母のみせるとても人間的な悲しみの表情にもにジーンとくる。

この‘嘆きの聖母’をみると、どうしようもなくパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂にある‘キリストの生涯’の‘哀悼’の場面を見たくなる。死んだキリストを抱きかかえ絶望的な顔をしている聖母やその上でこれ以上の悲しみはないといわんばかりに体をのけぞらしたり、嘆き叫んでいる天使たちを図版でみているだけでも、深い悲しみが伝わってくる。

ジョットのほかに後継者たちの祭壇画などが30点くらいあったが、これらはさっとみて終りにした。ジョットの4点でOKという展覧会であった。

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