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2008.09.27

もっと見たいクリムトの女性画!

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西洋画家のなかには、画集に載っている作品は全部みたいと思うほど惚れこんでいる画家がいる。クリムトもそのひとり。とにかくこの画家の絵に200%魅せられている。

最近は日本でクリムトの主要作品を展示する展覧会をみかけなくなったが、一時期エゴン・シーレとセットでいい作品が度々海外からやってきた。こうした特別展の鑑賞に加え、ウィーンのベルヴェデーレにあるオーストリア美術館とか分離派館の訪問により‘接吻’、‘ベートーベン・フリーズ’など代表作の7割くらいを眼の中におさめてきた。

でも、残りのなかにクリムト全作品中、見たい度上位の絵があるので、満ち足りた気分にはなっていない。そのなんとしても見たい絵は次の4点。図版をみてるだけで心がざわざわし、心拍数があがってくる。

★ダナエ: 個人蔵(拙ブログ0611/5)
★金魚: スイス、ゾロトゥルン美(上の画像)
★ユーディットⅡ: ヴェネツィア、近代美術館(真ん中)
★水蛇Ⅱ: 個人蔵(下)

西洋画の女性像のなかでもっともエロティシズムを感じるのが‘ダナエ’と‘金魚’。個人蔵の‘ダナエ’を見れる確率はとても低いが、巨大な金魚にびっくりし、大きなお尻をした女の怪しげな目に心臓がバクバクするする‘金魚’はスイスの美術館の所蔵だから、その気になれば会える。だが、一度訪問したことのあるベルンとバーゼルのちょうど中間くらいのところにあるソロトゥルンへ行くのは心理的にはかなりしんどい。

1989年、セゾン美であった‘ウィーン世紀末展’に展示された‘ユーディットⅠ’より‘ユーディットⅡ’のほうが気に入っている。痩せたユーディットが骨ばった指で目を閉じたホロフェルネスの髪の毛をつかんでいる。なんとも不気味で恐怖心を覚える絵。細身のユーディットだけによけいに凄味を感じ、‘女を軽く見ると、このホロフェルネスのような目にあうわよ!’の声が聞こえてきそう。‘ハイ、重々わかっております’。

画面構成が少しゴチャゴチャした感じの‘水蛇Ⅰ’に対し、‘水蛇Ⅱ’ではうつぶせになった横向きの裸婦がとてもきれいに描かれ、その官能的な姿態が体のまわりに施された装飾文様によりいっそう引き立てられている。この絵も個人蔵だから、お目にかかるのは無理だろう。ミューズの優しい御心におすがりするほかない。

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