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2008.08.03

フランス近代絵画と唐三彩展

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松岡美と庭園美は近くにあるから、訪問する日が同じになることが多い。松岡美では現在、“フランス近代絵画展”(4/26~9/21)と“唐三彩展”(併設展示)が行われている。ここのコレクションで関心があるのが日本絵画とやきもの。今回の軸足はまだ見てなかった唐三彩のほうにある。メインディシュをいただく前に、フランス絵画(35点)をさらっとみた。

国内で行われるモネ展によく出品されるのが“サン=タドレスの断崖”。でも、これにのめり込むことはない。お気に入りはシニャックの“サン=トロペの港”(拙ブログ07/7/23)とクロスの“遊ぶ母と子”。はじめてみる絵で収穫はルオーの“道化師”、“ブルターニュ教会の内部”の2点とドンゲンの“シャム猫を抱く婦人”(上の画像)。

ドンゲンは好きな画家だから、新しい作品に出くわすととても嬉しい。これは大きな絵でソファに座り、お腹のあたりにシャム猫をおいた婦人のピンクの服が目にとびこんでくる。“日本にもドンゲンのいい絵が結構あるなあー!”と感心しながらみていた。

ここの中国陶磁コレクションで唐三彩がまだ残っていたが、図録に載っているものはほとんど展示されていた。その数41点。唐三彩をこれだけ沢山みたのははじめて。国内では東博にある瓶や壺、馬、駱駝が一番頭のなかにはいっているから、これを思い出しながら発色具合などをみた。

真ん中の“三彩大壺”はこれぞ唐三彩の感じがする。器肌全体に鮮やかに発色した緑、褐色、白の流れるような、滲むような調子にとても魅了された。そして、白の地に縦に流れる淡い褐色、緑の線が目に心地いい“三彩貼花獅子文鍑”も心を揺すぶる。鍑(ふく)は鍋、釜の用をする器のこと。

東博同様、ここにある馬や駱駝は見ごたえがある。馬単独のものが6点、背中に人物が乗っているのが5点。存在感のある4点の三彩馬のうち、とくに目を見張ったのがきれいにウエーブされた白のたてがみの2頭。こんな立派な三彩馬はこれまで見たことがない。

また、下の頭を上に思いっきり上げている駱駝と胡人の駱駝引きにも足がとまる。シルクロードを通りはるばる長安にやってきた駱駝は唐人が憧れる西方の象徴だったにちがいない。ほかにも、唐三彩の定番である官人、神王、婦人などもある。満ち足りた気分で館を後にした。

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コメント

こんにちは
わたしもドンゲン大好きです。
松岡は西新橋にある頃に初めて行って、そこでドンゲンのよさを教えてもらった美術館なんです。
ほかにも『天使の反逆』とか『マヨルカ島の女』とか、松岡にはドンゲンのいいのがありますよね。

それと前の記事の並河ですが、京都市美術館の近所に彼の旧宅を記念館にしたのがあるので、一度おいでください。
お庭は植治です。

投稿: 遊行七恵 | 2008.08.04 12:36

to 遊行七恵さん
松岡美にはドンゲンの絵がまだあるのですか?
それは次回の楽しみです。

並河の七宝をこれだけ沢山みれたのをとても喜ん
でいます。ですから、記念館へは是非行ってみた
いですね。ましてや植治の庭となると、興味が
湧きます。流石、七恵さんですね。京都のこと
をよく知っておられる!有難うございます。

投稿: いづつや | 2008.08.04 22:19

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