祝 女子柔道 谷本 五輪連覇!
女子柔道の谷本がやってくれました。63キロ級でアテネに続き、見事北京でも金メダル獲得!拍手〃。これで金メダル3連発。しかも、3人とも五輪連覇の快挙である。
谷本歩実(27歳)はアテネのとき、谷亮子とともにその強さと明るい笑顔が強く印象に残った選手。今回も4試合全部一本勝ちだった。準決勝までの3試合は押さえ込みによる一本勝ち。寝技が得意なので、相手の体を崩してさっと押さえ込みに入る。
寝技が得意な選手とそうでない選手の違いは自分の足に下になった相手が足をからめてきたときの対処の仕方。谷本は準決勝で対戦したキューバのゴンザレスが必死に足をはさんできても難無く自分の足を抜き押さえ込みに入る。この連続した足や手の使い方が実にスムーズ。選手の多くが足を抜くのに手間をとり、審判の“立て”で一本のチャンスを逃がすのとはエライ違い。
決勝の相手、フランスの大柄なドコスは難敵に思われた。試合開始1分経過し、解説者の山口氏が“この試合は一瞬たりとも目が離せませんね”と言っていたら、突進してきたドコスを谷本は一瞬の内またで投げつけた。まさに、これぞ柔道!という絵にかいたような一本勝ち。相手の体が浮いたとはいえ見事な内またであった。“私には寝技だけではなく、切れのいい立ち技もあります。皆さん、見てくれました”という感じ。
負けたドコスは放心状態で、畳の上に座ったまま。審判に促されてようやく立ち上がった。柔道は焦って、また不用意に前に出ていくと相手のカウンターの投げを食らってしまう。負けるときはこういうケースが多い。谷本はアテネ大会翌年の世界選手権(カイロ)でドコスに敗れたというから、雪辱を果たせて嬉しいだろう。
五輪連覇は女子ではあの谷亮子に次いで二人目。本当に強い選手である。まだ、27歳なので、ロンドンでも金メダルを狙える。笑顔が可愛く、好感度の高い柔道家だから、これからは谷亮子に代わって、女子柔道のリーダーになってもらいたい。
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