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2008.08.05

ベラスケスの王女マルガリータ

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東京都美ではじまった“フェルメール展”に多くの美術ファンは夢中だろうが、国立新美にもすごくいい絵が現在展示されている。それは“ウィーン美術史美蔵 静物画の秘密展”(7/2~9/15)に特別出品されたベラスケスの“バラ色のドレスの王女マルガリータ”(上の画像、3歳のとき)。

この絵は現地で見たから、展覧会はパスにしているのだが、先週の“美の巨人たち”が取り上げてくれたのでTV画面で再会することになった。下の“青いドレスの王女マルガリータ”(8歳)は過去2回、日本にやってきたように記憶している。そのとき、“なぜこの絵はよく日本にくるのかな?”と思っていたら、ちょうど5年前ウィーン美術史美を再訪したとき、その理由がわかった。

ここにはベラスケスがマルガリータの成長にあわせて描いた3枚の肖像画がある。3歳のとき、5歳(白いドレスの王女マルガリータ、真ん中)、8歳のとき。館の図録に載っているのは“バラ色のドレス”と“青いドレス”と王女の弟を描いた“フェリーぺ王子”。図版の大きさで現地での人気度がわかる。“バラ色のドレス”は頁いっぱいの図版なのに対し、“青いドレス”はその三分の一。

われわれは“青いドレス”のほうを日本でよく見かけるから、てっきり現地での人気もこれが一番かと思っていたが、その逆だった。“バラ色のドレス”が皆のお目当ての絵だから、これが飾ってないと入館者のクレームが怖い。で、“青いドレス”が日本出張要員ということになる。だから、今回、“バラ色のドレス”が出品されることがわかったとき、よくぞ貸し出してくれたなと思った。ちなみに、TASCHENの“ベラスケス”に載っているのも“バラ色のドレス”。

3歳のマルガリータは顔がふっくらとしてお人形さんみたいに可愛い。今でもしっかり目に焼きつけているのがドレスの色合い。地のうす灰色に施されたバラ色の模様がぴったり合っている。真ん中の5歳のマルガリータは“ラス・メニーナス”(拙ブログ07/3/19)と同じ顔立ち。目がパッチリして、活発なお譲ちゃんいう感じ。

マルガリータも8歳になると、銀糸で縁取りされたスカートを着ていることもあり、王女らしい姿になっている。ベラスケスはこの“青いドレス”を描いた一年後に亡くなるが、もしマルガリータが15歳でウィーンのレオポルト一世のもとに嫁ぐまで生きていたら、あと数点描いていたかもしれない。

ベラスケスの傑作、“バラ色のドレスの王女マルガリータ”をまだ見られてない方はこの絶好の機会をお見逃しなく!

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受信: 2008.08.09 14:21

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