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2008.07.09

対決ー巨匠たちの日本美術  長次郎 vs 光悦

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今回のような日本美術のお宝がドドッと展示してある超贅沢な展覧会であっても、お目当ての作品は人それぞれ。過去見たのは軽く見て、長らく追い求めていた作品の鑑賞に多くの時間を割いた。その作品とは、

★呂洞賓図(雪村):7/8~7/27
★風涛図(雪村):まだ展示なし、7/29~8/17
★赤楽茶碗 銘加賀光悦(本阿弥光悦):全期間
★鳶鴉図(与謝蕪村):全期間
★雪中遊禽図(伊藤若冲):7/8~7/27
★唐獅子図(曽我蕭白):全期間
★海浜奇勝図屏風(長沢芦雪):全期間

いつも年初に追っかけリストをあらたに作っているが、今回一気に7つもこのリストから外れるのだから、ニコニコ気分。2回目の“VS”はその念願のやきものが入っている“長次郎 vs 光悦”ー楽焼に競う わび数寄の美ー

長次郎は上の“黒楽茶碗 銘俊寛”(重文、三井記念美蔵)、“黒楽茶碗 銘大黒”(重文、拙ブログ06/10/31、展示は7/8~13)、“赤楽茶碗 銘無一物”(重文、頴川美)、“赤楽茶碗 銘道成寺”の4点。

これに対し、光悦の楽茶碗5点は直線的な角造りのものが真ん中の“赤楽茶碗 銘加賀光悦”(重文、相国寺)、“黒楽茶碗 銘七里”(五島美)、丸味をおびたものが“黒楽茶碗 銘時雨”(重文、名古屋市博)、“赤楽茶碗 銘毘沙門堂”(展示は7/8~
21)、“赤楽茶碗 銘大ふく”(展示は7/23~8/17)。

長次郎の茶碗は06年9月、三井記念美で開催された“楽茶碗展”に“道成寺”を除いて展示されたから、記憶に新しいところ。個人蔵の“大黒”は今回も展示期間は短く、わずか6日間。誰が持っているか知らないけれど、長く手元を離れるのがよほど嫌なのだろう。これほどの名品なのだから、ほかの作品と一緒に全期間展示して欲しいのだが。腰がくびれ、薄くなめらかな釉調の“俊寛”も絶品。

光悦の“銘加賀光悦”とやっと会えた。やきものの本でこれを見つけて以来、ずっと対面を願ってきた。うわさに違わず景色に富んだ茶碗で、鋭い縦のへら目や炎のような赤色を釘付けになってみた。これでこの4年の間に追っかけていた“白楽茶碗 銘不二山”(国宝、サンリツ服部美)、“赤楽茶碗 銘雪峰”(重文、畠山記念館、06/1/11)の3点を全部見ることが出来た。ミューズに感謝!

光悦はやきもののほかに東博と京博のお宝“舟橋蒔絵硯箱”(国宝)と下の“鶴下絵三十六歌仙和歌巻”(重文)がでている。陶芸家、荒川豊蔵が所蔵していた“鶴下絵”はいつ見ても心に響く。宗達の描く群鶴のしなやかでのびのびした飛翔フォルムと雅のかおりの漂う光悦の見事な書に痺れっぱなし。日本には本当にスゴイ芸術家がいた!

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