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2008.07.28

美術に魅せられて! 回顧展に熱心な京博と千葉市美!

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美術館で開催される日本絵画の展覧会は大体次の4つのタイプに分けられる。
①一人の絵師やある流派の創作活動を振り返り、あらん限りの代表作を所蔵する美術館や個人から集めてくる“大回顧展型”
②絵巻とか水墨画といった絵画の一つの分野にスポットを当て、名の知られた作品を展示する“分野型”
③あるテーマとかキーワード、例えば“かざり”を軸にして、この要素がみられる美術品を横断的に展示する“テーマ型”
④美術館が所蔵する自慢の名品をごっそりもってくる“美術館名品型”。

好みのタイプは何といっても①の回顧展。昔からこれが“展覧会の華”だと思っている。昨年、再刊された“週刊アーティスト・ジャパン”に登場する室町時代から江戸後期までに活躍した絵師は雪舟を筆頭に全部で25人。すでに遭遇した回顧展でその名画を目に焼きつけた絵師もいれば、なかなか回顧展が行われない絵師もいる。全員の回顧展を見れるのが理想だが、時代の好みもあるから、そう思い通りにはいかない。

日本の美術館のなかで、この回顧展を一番熱心に行っているのはどこか?それは京博(上の写真)と95年11月に開館した千葉市美。京博はここ10年くらいの間に、画聖・雪舟や現在、人気沸騰の奇想の絵師の回顧展を意欲的に実施してきた。
★伊藤若冲 (00年10月)
★雪舟 (02年3月)
★曽我蕭白 (05年4月、真ん中)
★狩野永徳 (07年10月)
★河鍋暁斎 (08年4月)
また、2010年には“長谷川等伯展”の開催が決まっている。

一方、千葉市美も開館以来、浮世絵師などを中心にした質の高い回顧展を連発している。まったくすばらしい!
★喜多川歌麿 (95年11月)
★歌川国芳 (96年1月)
★曽我蕭白 (98年3月)
★長沢芦雪 (00年4月)
★雪村 (01年1月)
★鈴木春信 (02年9月)
★岩佐又兵衛 (04年10月)
★浦上玉堂 (06年11月)
★鳥居清長 (07年4月、下)

このほかの美術館が過去15年のスパンで開催したビッグネームの回顧展をレビューしてみると、
★葛飾北斎:東武美 (現在は無し、93年1月)
★琳派:名古屋市博 (94年4月)
★東洲斎写楽:東武美 (95年10月)
★与謝蕪村:江戸東博 (01年2月)
★狩野探幽:東京都美 (02年10月)
★円山応挙:大阪市立美 (03年9月)

★琳派:東近美 (04年8月)
★琳派:日本橋三越 (04年10月)
★尾形光琳:根津美 (05年10月)
★葛飾北斎:東博 (05年10月)
★応挙・芦雪:奈良県美 (06年10月)
★与謝蕪村:MIHO MUSEUM (08年3月)

琳派展では本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一らの代表作が並ぶ。今秋、東博で“大琳派展”(10/7~11/30)が開催される。

これから期待したい回顧展は、狩野山楽・山雪、池大雅(この二つは京博で)、英一蝶、菱川師宣、歌麿、。東博には千葉市美の歌麿展を見逃してから13年経つので、大歌麿展を、そして千葉市美には一蝶か師宣をお願いしたい。何事も願い事があるときはまず、帆をあげることにしている。どこかからいい風が吹いて、夢が実現するかもしれないので。

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