


拙ブログは本日、累計アクセス数が100万を突破しました。04/11/25に書きはじめてから、3年8ヶ月目に当たります。一日のアクセス数は開始したころと較べると随分増え、現在は1500を越えるアクセスがあり、書いている本人が驚いております。
今年の5月13日には21,339アクセスという何かデータが間違っているのではと疑いたくなる異常値が発生し、一体どのくらいの人がどの記事を見ているのか一日中アクセス分析ばかり見ていました。これは例外的な数字ですが、常日頃、拙ブログを見ていただいている方々に対しまして心から厚く御礼申し上げます。これからも宜しくお願いします。
いつも皆様と感動を共有していきたい美術関係を中心とした文化現象について、どんな取り上げ方をするとより楽しくなるか、あれこれ考えているのですが、本日は節目の日ですから、これから立ち上げる美術記事の概要を少しお話しようと思います。
拙“いづつやの文化記号”は大半が美術の記事ですが、これを今後は次の3本立てにします。
①展覧会鑑賞、美術館訪問、TVの美術番組などの感想記(通常ルーティン)
②シリーズ 美術に魅せられて!(不定期、随時)
③シリーズ もっとみたい巨匠の名画!(不定期、随時)
②の“美術に魅せられて!”は展覧会、美術館の紹介以外の美術についてのおしゃべりです。このなかには、例えば、“お気に入り美術館ベスト5”、“好きな風景画・女性画ベスト5”といった通常の展覧会感想記ではあまり膨らませられない記事を独立させて自由に書いてみようというものです。ネタは限りなくあります。ただ、とってつけたような美術の話にするつもりはなく、あくまでブログ(日記)の性格を踏まえ、日々の美術体験をベースにしてテーマを考えたいと思います。
ここでは、またMyミニ画家論、東西美術比較論を書くつもりです。これまで次のようなものを書きました。
★若冲のここが好き!その一、二、三、四、五(06/8/17)
★文正の鳴鶴図 vs 雪舟の秋冬山水図(07/8/23)
★伴大納言絵巻とマザッチョの楽園追放(06/10/16)
★川端龍子名作展(07/2/7)
★伊藤若冲とカラヴァッジョ(07/12/17)
★広重とマンテーニャのシュール感覚に驚愕!(08/6/10)
③の“もっとみたい巨匠の名画!”は過去に一度書いた“もっとみたい応挙・芦雪の名画!”(07/8/16)を本格的にスタートさせようというもので、手元の追っかけリストの作品を全部披露します。日本画の巨匠たちの代表作は沢山画像にしましたから、残っているのは少なくなってきましたが、西洋画の場合、画集にはまだまだ見たい名画が数多く載っています。皆様の心を揺すぶる作品が多くあるといいのですが。
で、本日は“美術に魅せられて!”を早速はじめます。一回目は“お気に入り美術本(西洋美術)”
展覧会での一番の楽しみが追っかけ名画との対面なので、その名画が載っている美術本の収集に余念がない。世界的に有名な絵を知る方法は二つある。一つは本屋とか図書館に行けば見られる画集のページをめくること。
もうひとつは美術評論家や画商、コレクターのサークルに入って、表にはなかかなでてこない知る人ぞ知る傑作にお目にかかる。後者は専門家や通の世界だから普通の美術愛好家には縁がない。だから、本屋の棚にある画集をじっくり眺めるか、お金を払って重たい本を家に持ち帰るかである。
これまで、こうした画集は軽いもの、重たいものいろいろ購入してきたから、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココ、新古典派、ロマン派、写実派、印象派、ウィーン世紀末、象徴派、表現主義、ラファエロ前派、キュビスム、フォービスム、エコール・ド・パリ、シュルレアリスム、未来派、ダダ、抽象絵画、現代アートなど西洋絵画の各分野の情報が一通り揃っている。それらを挙げてみると。
★世界 名画の旅 1~5(上、朝日新聞社 85~87年)
★週間グレート・アーティスト 西洋絵画の巨匠たち 全100冊(真ん中、同朋舎出版、90~93年)
★ラ ミューズ 世界の美術館 全50冊(下、講談社、92~93年)
★絵画の発見 全18巻(学研、91~93年)
★NHK日曜美術館 名画への旅 全24巻(講談社、92~93年)
★西洋絵画の巨匠 全12巻(小学館 06~07年)
★岩波 世界の美術 全25巻(岩波書店、00~05年)
★ニュー・ベーシック・アート・シリーズ 全65冊(TASCHEN、00~08年)
このなかで頻繁にみているのが“週間グレート・アーティスト”と“ラ ミューズ”。この二つはページも少なく、画家の代表作中の代表作や美術館自慢の名作が載っているからとても重宝している。1、3月の海外美術館めぐりではこれと“世界 名画の旅”、“絵画の発見”の図版をコピーしまくって必見リストを作成した。
とくに“ラ ミューズ”ははじめての美術館を訪問ときはすごく役立つ。今度、講談社は新しい“世界の美術館シリーズ”(週間)を発行したが、これから世界の美術館をまわろうと計画されてる方にはもってこいの本であることは請け合い。“ラ ミューズ”でカバーされなかった美術館は当然購入の予定。
現在、“岩波 世界の美術”とTASCHENの“ニュー・ベーシック・アート”を一冊々精力的に読んでいる。どちらも情報量が多く、なおかつすごく面白い。日本の美術評論家は西洋画家の画業を解説するのは上手だが、画家本としては深みがなく、また読んでみようという気にならない。
それに較べると、欧米の一級の美術史家が書く画家物語は小説を読むような面白さがある。また、実証分析が丁寧で、先行作品などを丹念に調べているから、画風の変遷などがよく頭の中に入る。で、全部とはいかないが、折に触れこれらの本を紹介していきたい。
なお、“お気に入り本”を更新したので、ご参考までに。
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