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2008.06.24

世界遺産 ナスカの地上絵

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先週の日曜夜6時から放映されたTBSの“世界遺産 ナスカの地上絵”を興味深くみた。今年の2月、国立科学博物館で行われた“ナスカ展 地上絵の創造者たち”(2/5~24)を楽しんだので、この番組を心待ちにしていた。

南米はまだ旅行したことがない。“イグアスの滝”、“マチュ・ピチュ”、“ナスカの地上絵”(上の地図を参照方)などは一度見てみたい気持ちは強いのだが、訪問した人から随分長いこと飛行機に乗っているとか、マチュ・ピチュは空気が薄いからやはり大変だという話を聞かされると、ツアーに申し込もうという気になかなかならない。

で、当面は中南米の古代遺跡関連の展覧会に積極的にでかけ、現地に行ったことにしようという作戦。2月の“ナスカ展”では最先端のデジタル技術を使った巨大スクリーンにナスカ平原のCG映像が映し出されたから、あたかもセスナ機に乗り空から地上絵を見たような気分になった。これはとても有難い擬似経験。

ナスカ文化は紀元前100年頃から紀元700年頃にかけて栄えた。場所はペルーの首都リマから南に400kmの海岸地帯で、ナスカの地上絵は内陸の砂漠地帯にある。地上絵のモチーフは動植物とか直線、幾何学図形など。いろいろな生き物が描かれている。

鳥ではコンドル、ペリカン、ハチドリ(真ん中の画像、全長50m)、オウム。海に住む生き物ではクジラ、シャチ、そして海草もある。地上の動物ではサル(下、全長110m)、クモ(全長46m)、そして全長225mもある蛇鵜(へびう)という奇妙なのもいる。

空から形をつくる線に見えるのは石をどけたとき下からあらわれる幅10cmの白い砂地。巨大な絵はどれも一筆書きで描かれている。線は人間が歩くための細い道で、一筆書きにしてあるのは人々が立ち止まらず歩き続けるための工夫なのだそうだ。

では何のために人々はこの道を歩くの?村々にはそれぞれの神があり、それらがサルとかクモだった。祈りが天空に届くために大きなシンボルを描き、そこを歩いた。歩くことが神への祈りだったのである。郷土史家によると、平原は壁のない神殿で、地上絵が描かれた大地は神聖な儀式の場だった。

さらに時代が下ると、無数の直線が描かれるようになる。この直線が集まるところを人々は聖なる儀式の場と定め、村々から直線に沿ってその聖地をめざした。皆がひたすら祈ったのは水の恵み!長い歴史のなかで気候変動があり大干ばつに襲われることがしばしばあったから、聖なる場所でささげたのは水への祈りだった。

昔からナスカの地上絵の謎にはいろいろな説があったが、今回の話はとてもおもしろかった。研究が進み謎がすこしずつ解き明かされてきた古代南米文化について、あれこれと思いをめぐらすのも楽しいかもしれない。

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