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2008.06.17

小室山 森のぞうがん美術館

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伊豆ミニ旅行で思いがけない工芸品に遭遇した。

伊東から国道135を南に下っていく途中、それほど遠くないところに小室山観光リフトというのがある。スキー場のリフトと同じものに3分乗っていると標高321mの山頂につく。展望台の外にでて、しばらく海の向こうに見える二つの島を伊豆七島の解説プレートにより大島、利島と確認しながら眺めていた。

英一蝶が島流しにされた三宅島はこの間にあるはずだが、見えなかった。島の位置関係が頭に入ってないので、仮に見えたとしてもどのくらいの大きさなのか検討がつかない。

大パノラマを充分楽しんだので、展望台に戻り今年の4月1日にオープンしたという“森のぞうがん美術館”に入ってみた。ヨーロッパを旅行しているとよく家具や調度品に施された伝統工芸、木のぞうがん(マーケタリー)に出くわす。このマーケタリーがここに展示されているのである。日本初の木のぞうがん美術館だそうだ。

上の写真が入り口で下の2枚が展示されている作品の数々。自然の木の色を絵の具替わりにして制作された絵が最も多いが、家具・調度品、そしてコースター、トレーなど暮らしのなかで使う小物などもある。作品の一部は非売品となっているが大半は値段つき。

熟練された高い技術がないととても売り物になるような作品は出来上がらず、しかも完成までにかなりの日数を要するものだから、値段もそれなりのものがついている。たまたま若いカップルが居合わせ、この美術館を運営されている横田夫妻の奥さんと注文する飾り物かなにかの図柄について打ち合わせをしていた。

マーケタリーをまとまった形でみることがなかったから、風景画を中心にしばらく食い入るようにみていた。木の色合いをいろいろ組み合わせたり、木目の特徴を生かして、画面の中に奥行きや動きをつくり切り取った風景を表現している。

ご夫妻はイタリアに何年か住み、独学でこのマーケタリーの技術をマスターされたそうだ。奥さんの横田東史子さんは現在、NHK文化センターの“木の象がん細工”の講師をつとめておられる。お二人とも豊かな感性をお持ちで、心をゆすぶる作品がいくつもあった。ご主人の作品では“奥入瀬”と“ヴェネツィア風景”、奥さんのでは森の大きな木と可愛い子犬たちを描いた絵に魅了された。

こちらのほうへ来る機会があったら、また、リストで登ってみたい。

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