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2008.05.10

その八 ヴァトー  ブーシェ

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NYは京都のように道路が碁盤の目のようになっているから、目的の美術館やブランドショップを探すのに手間どらない。メトロポリタンは5番街82丁目にある。ほかの有名な美術館もこの5番街沿に並んでいるから、とても効率のいい美術館めぐりができる。

メトロポリタン(上の写真)の上のほうには、フランク・ロイド・ライト設計のあの渦巻き状の外観が目を引くグッゲンハイム美術館があり、ティファニーのほうへ下っていくとその途中にホイットニー美術館とフリックコレクションがある。そして、ティファニーとセント・パトリック大聖堂の中間あたりに20世紀美術の殿堂、近代美術館(MoMA)がある。

直線距離にすると3kmくらいのなかに美術館が集結し、ルネサンスなどの古典絵画から印象派、近代絵画、現代アートの名作が楽しめるのだから、これは美術が好きな人にとってはたまらないアートエンターテイメント空間。今回NYでの自由行動はMoMAの休館日にあたっていたのとメトロポリタンのなかにいるのが長くなったため、グッゲンハイムは訪問できなかったので、次の機会は近・現代アート中心の鑑賞を実現したいと思っている。来年、再度NY?!

必見リストにコピーしていたメトロポリタンのロココ絵画は3点。ヴァトー(1684~
1721)が描いた“メズタン”(真ん中の画像)、下のブーシェ(1703~1770)の“ヴィーナスの化粧”、フラゴナール(1732~1806)の“恋文”。ヴァトーとブーシェは展示してあったのに、最も見たかった“恋文”はなかった。ワシントンナショナルギャラリーでも“読書する娘”と対面できなかったから2連敗!フラゴナールとの相性が悪いのかな?

話が脇にそれるが、絵を鑑賞していて、時々“相性のいい画家と相性の悪い画家があるな”と思うことがある。ミューズが意地悪しているのか、それとも“お前には見てもらいたくない!”と画家が言っているのかわからないが、ミューズ様には常々心よりの感謝を申し上げ機嫌を損ねることはしていないから、やはり画家との相性の問題かもしれない。

“メズタン”はルーヴルにある“ピエロ”とともに、イタリア喜劇のキャラクターの一人。これは前回は見逃し、図録を見るたびに“あの時見とけばよかったな!”という気持ちが強かった絵。このメズタンの体をよじらせ首を左に曲げて、なにかやるせなさそうに楽器を弾いている姿が心を打つ。ここで演じているのは心は熱く燃えているのにその恋は報われない男。で、まだ見ぬ恋人のためにセレナーデを奏でている。切ないねェー、お兄さん!

下の“ヴィーナスの化粧”は“水浴のヴィーナス”(拙ブログ4/1)と同じように女神の品のいい顔立ちと眩いばかりの白い肌に200%参ってしまう。3人いるクピドがまた可愛い。とくに下で腹ばいになり真珠の飾りをさわっているクピドの姿に癒される。ヴァトー、ブーシェの絵にだんだん目が慣れ、雅なロココワールドの住人になるのも悪くないなという気になってきた。

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