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2008.04.05

その三 ルノワール  ゴッホ

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シカゴ美術館で見落としてはいけない作品を必見リストに載せる際参考にしたのが、
1993年に発行された週間美術本“ラ・ミューズ シカゴ美術館”。そして、もうひとつの情報は1994年にあった“シカゴ美術館展”の図録。“ラ・ミューズ”には図版をみただけでもすごく惹きつけられる作品がいくつも載っており、日本にやってきたのはその一部。やはり、自慢の名画はどさっとは貸し出さない。

このなかで見たい度最上位にあげていたのが昨日紹介したスーラの“グランド・ジョット島の日曜日の午後”、ルノワールの“テラスにて”(上の画像)、“2人のサーカスの少女”(真ん中)、ロートレックの“ムーラン・ルージュにて”、そしてホッパーの“夜ふかしをする人々”。

ルノワール(1841~1919)の絵は1回目に取り上げたカイユボットの大作と同じ部屋に展示してあり、全部で10点あった。そのなかで一際輝いているのが今日紹介する2点。どちらもTASCHENから出ているルノワール本に載っている有名な絵。言葉がでないほど感激した。

TASCHENの表紙に使われている“テラスにて”にもうメロメロ。モデルが被っている帽子の赤と衣服の青がびっくりするほど鮮やかで、女性の白い肌をいっそうひきたてている。画面の中で色彩が響き合い、生きている喜びがほんわかと伝わってくる。これまでルノワールが描く女性画では“桟敷席”(拙ブログ04/12/4)をもっとも気に入っていたが、この絵がその座を奪ってしまいそう。

“サーカスの少女”にも200%KOされた。出番の前、演技の準備をしているのだろうか。足首を大きくあけたり、手の動きを確認している。黄色の靴や白の舞台衣装につけられたゴールドの飾りは華麗なショーにはお馴染みの色。小さい頃見たサーカスの雰囲気をちょっと思い出した。

下はゴッホ(1853~1890)の“ルーラン夫人(揺り籠を揺する女)”。これを見るのは3度目。過去2回日本にやってきたから、ご存知の方は多いかもしれない。上述した“シカゴ美術館展”に出品され、03年、損保ジャパンで行われた“ゴッホと花展”でも“ひまわり”(損保ジャパンとゴッホ美所蔵)との三幅対で展示された。

“ルーラン夫人”は5点あるが、幸運なことにこれまで全部見ることができた。所蔵している美術館はボストン(一作目、二作目以降はこの作品をもとに制作された)、シカゴ、メトロポリタン、アムステルダム市美、クレラー=ミューラー。5点のなかではシカゴのが一番いいので、再会を楽しみにしていた。

このルーラン夫人は顔の表情がとにかくいい。そして、目に飛び込んでくるのがスカートの明るい緑。画面のほとんどが濃淡をつけた緑で埋められている。Myカラーが黄色&緑だから体は自然に反応し、前のめり状態。また、この絵の隣にあった点描画風の“自画像”と“アルルの寝室”にもぐぐっと惹きつけられる。これほど質の高いゴッホの絵がみられるなんて夢のよう。本当にすばらしいコレクションである。

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