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2008.03.29

ルーヴル美術館 その四 ルーベンス  ヴァン・ダイク

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パソコンがやっと元に戻りましたので、本日から拙ブログを再開いたします。また、よろしくお願いします。再開にあたって、ルーブル美術館の感想記はもうおしまいにし、あらたな記事からはじめようかなとおもったのですが、感銘深い名画をとりあげないのはやはりもったいないので、残り6回を急いで綴ることにしました。

そして、そのあと3月上旬に行なった美術館巡り第2弾、アメリカ編(シカゴ、ワシントンナショナルギャラリー、フリーア、ボストン、メトロポリタン、フリックコレクション)に進むつもりです。西洋画が続きますが、おつきあい下さい。

4時間いたルーヴル美術館で、鑑賞にあまり時間をかけなかったのがバロックの巨匠ルーベンス(1577~1640)やヴァン・ダイク(1599~1641)の作品。はじめてここへ来たとき、ダヴィンチの“モナリザ”やドラクロアの“民衆を導く自由の女神”とともに強い印象を受けた作品はルーベンスの連作“マリー・ド・メディシスの生涯”。

ルーベンスは多作だから、ヨーロッパの主要な美術館ではこの画家の作品とは頻繁に出会う。そのなかで、“これぞルーベンス!”という印象を与えるのが24点からなるこの連作。リシュリュー翼でまるまる一室を占領しているこの絵は時間の関係で割愛するつもりだったが、“マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸”の前にくるとどうしても立ち止まってしまう。滑らかなシルバーの絹の衣装をまとったマリーの姿に視線が集中する画面構成が見事。

今回、ルーベンスの絵で二重丸をつけていたのは農民の祭りを描いた真ん中の“フランドルのケルメス”。この絵を見るとルーベンスがいかにブリューゲルを敬愛していたかがわかる。ブリューゲルの“農民の踊り”などに登場する人々の動きやしぐさが一枚の絵の中に凝縮されたような感じである。

ご馳走を食べ、酒を飲み、キスしたり、踊ったりとフランドルの農民の粗野な祭りは当時よく知られていたらしく、そんな雰囲気がストレートに伝わってくる。人物の配置が左下から斜めの線にそって配置されており、右上方の空には鳥が二羽飛んでいる。

ロンドンのナショナルギャラリーには人気の女性画“シュザンヌ・フールマン”があるが、ここにあるフールマンと子供たちを描いた2点の絵にも目を奪われる。

ヴァン・ダイクの作品もルーベンス同様、どこの美術館へ行っても数多くある。お気に入りの肖像画は女性を描いたものなのだが、なぜかルーブルには男性の絵が多い。有名なのは“狩猟場のチャールズ1世”。これは本当に圧倒される大きな絵。

下は“選帝侯ファルツ伯カール=ルードヴィッヒ1世とその弟の肖像”。二人は双子ではないかと間違えるくらいよく似ている。これくらい写実的で凛々しい肖像画に仕上がると絵を依頼した選帝侯も大満足だろう。ヴァン・ダイクの高い技量をみせつけられる名作である。

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コメント

いづつやさんおかえりなさい。
お土産話たっぷり聞かせてもらいますよ。
~ENOKI~

投稿: eno | 2008.03.30 13:11

to enoさん
アメリカの美術館にも名画が沢山ありました。
気持ちがはやりますが、前の橋(ルーヴル)
を大急ぎで渡り、輝ける名作を紹介しようと
思います。enoさんの心を打つ絵が多くあれば
いいのですが。

投稿: いづつや | 2008.03.30 16:34

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