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2007.12.01

日本橋高島屋の美の壺展

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日本橋高島屋の“美の壺展”(11/22~12/3)を存分に楽しんだ。昨年の春からはじまったNHKの美術番組“美の壺”(金曜、夜10時)はおもしろくてためになるから、関心のあるものは見逃さないようにしている。が、時々忘れることがある。そのときは再放送があるからと自分をなぐさめてはみるものの、これも一日たつと記憶から消え、結局流れてしまう。

リカバリーを果たす絶好のチャンスが思わぬ形でめぐってきた。作品とともに図録を期待していたのだが、これは叶わなかった。そのかわり、出口のところにNHK出版が刊行しているテーマ毎のコンパクト本(950円)を販売していた。なかなか商売が上手い。一般の図録と違ってやきものや工芸品を見るポイントが平易に解説してあるので、すっすと頭の中にはいる。見逃したものだけでなく、すでにみてよく覚えているものについても活字によりさらに理解を深めるのも悪くないなと思い、数冊購入した。

今回、鑑賞の“ツボ”を指南してくれるのは、
★古伊万里 染付
★アールヌーヴォーのガラス
★魯山人の器&織部焼
★根付&櫛
★掛け軸入門 表具
★切子
★藍染め
★江戸の文様
★友禅
★唐津焼

数えてみると“アールヌーヴォー”、“魯山人”など見逃したほうが多かった。展示品は番組で紹介されたものだが、このなかに感激の作品がいくつかあった。緑色の薩摩切子と上のドームのガラス作品。サントリー美で美しい青や赤の薩摩切子を沢山みたが、緑色はなかった。解説によると、番組のあとでてきたこの緑色の切子は少し大きい赤色とセットでつくられたらしい。これが一番の収穫だった。

北澤美術館所蔵のドーム作品にものすごく惹きこまれた。買い込んだアールヌーヴォー本には“小品でドームに並ぶものなし”とあったが、この青い忘れな草と蜻蛉の柄の花器をみるとその通りだなと思う。余白をたっぷりとり対象を繊細に描写する作風は日本人の感性に合い通じるものがある。北澤美にはまだまだいいドームの作品がありそうなので、来年あたりまた諏訪湖を訪問したくなった。

下は番組一回目のテーマ“古伊万里”に登場した柿右衛門様式の“色絵・松竹梅文皿”。これは有田へ行ったとき九州陶磁文化館でお目にかかった。濁手(にごして)と呼ばれるあたたかみを感じる白の素地が赤、黄色、青、緑の上絵で描かれた鳥と松竹梅の文様を引き立てている。中国の白磁はちょっと冷たい感じがするが、この白は日本人の好みに合っている。

米のとぎ汁に近い日本オリジナルの乳白色の素地を試行錯誤の上、完成させたのが酒井田柿右衛門。よくやきものの展覧会で柿右衛門様式を写したマイセンの作品をみることがあるが、やはり本家のほうが一枚も二枚も上。11年ぶりにみる柴田コレクションの名品に感無量だった。

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コメント

こんにちは。
私はガレの作品に光を当てたり、紫外線を当てたり
する展示にみとれてしまいました。
今は諏訪湖に美術館がるのですよね。
そう思うと、幕張に美術館があった頃、どんどん
通っておけばよかったなぁと思います。

投稿: 一村雨 | 2007.12.03 05:58

to 一村雨さん
光を当てる展示方法がよかったですね。
表情が色々かわるので思わず見入ってしま
いました。北澤美は以前幕張にあったの
ですか?

投稿: いづつや | 2007.12.03 11:15

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