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2007.11.04

宋元仏画展

51神奈川県立歴史博物館では現在、“宋元仏画展”(10/13~11/25)を開催中。

開館40周年を記念する特別展なので、集められた作品(47点)は質が高く見ごたえがある。

展示替えのため2回出向いたが、もう一度みることになりそう。今は真ん中の展示期間(10/30~11/11)で、最後の展示は11/13~25。

目に前にある中国の仏画は一度みている国宝“十六羅漢図”(北宋、京都・清涼寺)など2,3点を除いて初見のものばかり。見慣れている日本の仏画と較べるとあまり変わらないのもあるが、やはり宋、元の匂いがする。画題としては“十六羅漢図”が多く、全部で13点ある。また、円覚寺蔵の“五百羅漢図”が2点でている。

今回のお目当ては“十王図”。南宋時代の陸信忠作(終了)と元時代に描かれた右の陸仲淵作(展示中)。ともに重文で奈良博が所蔵している。画面全体が暗くて何が描いてあるのか見分けるのがシンドイ作品が多いなか、この2点と陸信忠の“仏涅槃図”(奈良博、終了)は群をぬいて色が鮮やかなので、細部までじっくり見ることができる。色の調子はちょうど“京都五山展”(東博)にでていた陸信忠の“十六羅漢図”や明兆の“五百羅漢図”と同じ。

陸仲淵の十王図は現存する3点の2点が今飾られている。十王は冥府で亡者を裁く十人の王で、初七日から3回忌までの忌日に一人ずつあてられる。今回の2点はよく知られる“閻魔王”(五七日)と右の七七日の“泰山王”。陸信忠の“十王図”(4点)に較べて、地獄での責め苦の場面がばっちり描かれている。怖い獄卒は亡者をいじめ放題。蛇が放つ炎で煮えたぎる釜のなかに男が放り込まれ、その上では針の山につき出され、手をバタバタさせている。

何点もある“十六羅漢図”で興味深く見たのが羅漢の濃い眉毛。なかでも称名寺蔵品はどの羅漢も奇怪な風貌をしており、眉毛がグロテスクなほど超ロング。こんな個性豊かな羅漢図は見たことがない。次回の期待は国宝の十六羅漢図(会期中6点)の残り2点。どんな羅漢だろうか、楽しみである。

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コメント

「宋元仏画展」気になっているたのですよ。
仏教関係の知識はいつまでたっても増えない(覚えられない)のですが、
仏像と仏画を見るのは好きなので。
「金曜日は夜8時まで開館だし仕事帰りに行けるな」
などとゆったり構えていて、逆に行き損ねているのです。
でも、見逃している場合じゃないですね、これ。
今週の金曜・・・は、サントリー美(の予定)なので
週末の土曜か来週の金曜には足を運んでみます。

投稿: 菊花 | 2007.11.05 23:57

to 菊花さん
こういう開館○○周年展は館も力を入れてます
から、見逃せませんね。中国人画家の仏画をふだ
んみることは無いですから、貴重な鑑賞体験です。

お陰で一度みたかった奈良博の十王図2点と
対面できたので、怖い場面をしっかり目に焼き
つけました。国宝の十六羅漢図もいいですよ。

投稿: いづつや | 2007.11.06 14:12

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