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2007.11.16

マリーナ・カポス展

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渋谷パルコの前にあるトーキョーワンダーサイト渋谷で女性画家、マリーナ・カポスの絵を楽しんだ。今、ここのスタジオ風の部屋に12点の作品が飾ってある(9/8~11/25、無料)。

昨年開催された“ポップアート1960’s~2000’s展”(ミスミコレクション、拙ブログ06/7/13)でこの画家の作品にすっかり魅了された。で、以後追っかけモードに入っているのだが、アメリカの作家のため、日本にいては作品をみる機会はあまりないから、ロングレンジの追っかけにならざるをえない。だが、優しいミューズが意外と早く次の作品を見せてくれた。

トーキョーワンダーサイトが昨年11月、日本に滞在する海外アーティストのためにつくった青山のレジデンス施設でカポスは“東京”を題材にした新作を制作していたのである。それらが目の前にある作品で、上はもっとも気に入った一枚。これも昨日紹介した石田徹也同様、マグリットの画風が頭をよぎる。正面向きの自分の顔を縦に半分に分け、ずらして描いている。これは見る者が顔の色も衣装の色も違う左右半分の顔を自由にスライドさせて遊べるのがいい。

カポスの作品には3つのモティーフがある。自画像、人物と生き物を一緒に描くもの、そして風景画&花鳥画。グラフィカルで平面的な描き方は日本画と似ているが、画面のなかに色々なイメージを組み合わせる構成は現代アートそのものでシュール感覚。でも、シュールさは不思議なシュールというよりは洒落たシュール。

すっきりした画面構成とともに心を魅了してやまないのがその明るい色使い。アクションペインティング風に黄色や緑、ピンクで彩られた花の絵や日本を意識したのかゴールド地に赤の蛸と花を浮かび上がらせた作品が目を楽しませてくれた。また、広重の魚絵を連想させるような下の2匹の魚を黒とうす青で横から描いた絵もなかなかいい。

本当にいい画家と出会った。作品は結構日本画の匂いがするから、もっともっと見たくなる。これからの創作活動をしっかり追っかけたい。

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コメント

こういうポップアートなんかもお好きなんですね。
来週の東京コンテンポラリーアートフェアにもぜひおいでくださいね(´・ω・`)ノENOKI

投稿: 榎俊幸 | 2007.11.17 15:18

to 榎俊幸さん
リキテンスタインが描く女性に魅了されている
のですが、今はマリーナ・カポスに夢中です。

この若い女性画家はサム・フランシス同様、
日本美術から相当刺激を受けているよう
な気がします。

榎さんの作品も見れる東京コンテンポラリー
アートフェアはとても楽しみにしています。

投稿: いづつや | 2007.11.17 23:25

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