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2007.10.09

第17回 東美特別展

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新橋の東京美術倶楽部で開催された“第17回 東美特別展”(10/5、6、7、無料)にはじめて出かけた。これは数年おきに行われる古美術、現代美術のアートフェア。65の大手美術商が展示している絵画、やきもの、茶道具、刀剣などには値段がついており、ここで売買される。

初日の会場にはひと目で古美術収集家とわかる人や焼き物愛好家たちが大勢つめかけ、熱心に展示品をながめていた。ここでは作品は一般の美術館の展覧会のようにガラス越しではなく直に観ることができる。掛け軸はすぐ目の前にあるし、やきものは手にとって、味わえる。1階の○○店で“尾形乾山の茶碗”を触らせてもらった。これ○○○万円なり!貴重な経験である。

目を惹いたやきものについてどのくらいの値段なのか、いちいち訊いてみた。で、現在の相場がおおよそわかった。下の黄色、緑、青の発色にくらくらした“古九谷青手樹木二家屋図大鉢”(径42.6cm)は売却済みということで値段は教えてもらえなかったが、これより小さくて質的に落ちるものの相場がわかっているから、相当な金額であることは推定できる。3階の古美術△△にあったすばらしい“志野蕨文鉢”(径27cm)も“やっぱりこのくらいするだろうな”とあらためて目をむくほどの高い値がついている。○○○○万円クラスの下のほうではない金額。

あるブースにいたとき、おもしろい話を傍で聞いたので、そのことを少し。2階の古美術□□にすごいのが飾ってあった。それは04年、日本橋三越であった“日本の琳派
2004”にでていた上の俵屋宗達作、“蓮池水禽図”。はじめ美術商と学者風の老人が話をしていて、そこに杖をついた80歳くらいの人が入って来た。この人はコレクター。

美術商:“○○さん、ようこそお越しいただきました”

コレクター:“久しぶりに蓮池水禽図に会いに来たんや、ああー△△さんもおられたのですか、ご無沙汰してます。あなたはこの絵を観たことあるの?”

学者風老人:“ええ一度、茶会のとき観させてもらいました。今は京都に居ります”

美術商:“△△さん、○○さんのところには蓮池水禽図が何点もあるのですよ!○○さん、次に売られるのはどれですか?”

コレクター:“この蓮池水禽図は息子がハワイに住むというので金が要るようになり、手放したのですよ”

この話からすると、三越に出品されたときはまだ、このコレクターが所蔵しており、その後この古美術商のところに入ったということになる。美術商と話す時間がなかったので、この絵が売却済みなのか、まだ、買い手がついてないのか、また、どのくらいの値段かはわからない。でも、こういう人たちが琳派の絵を集めており、茶会の席などで鑑賞していることだけはよくわかった。

人気画家の日本画や洋画も沢山でていた。その中で、加山又造、奥村土牛、高山辰雄、千住博の作品は際立っていた。値段も巨匠に相応しい高い金額。コレクターのとこへいくと見られなくなるので、是非美術館におさまって欲しいのだが。こういう特別展の存在を知ったのは大きな収穫。楽しみがまた、増えた。次回も足を運ぼうと思う。

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コメント

すごい話ですね。宗達の話!さらりと~~!
東京美術倶楽部は、日赤の近くなので、戦災から免れたとの話を聞いた事があります。以前は骨董屋さんなどのプロが行くところで、素人は入れないと、聞きましたが、お茶会で何回かゆきました。

投稿: 花 | 2007.10.11 00:46

to 花さん
東京美術倶楽部へ出かけるのは年に数回
なのですが、今回はお宝美術品に沢山遭遇
しました。

コレクターが欲しがる作品やその値段で誰が
人気作家かよくわかります。買い手がいるかぎり
、美術商たちは名品を求めて動きまわっている
のでしょうね。次回が楽しみです。

投稿: いづつや | 2007.10.11 16:23

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