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2007.10.26

智美術館の芹沢銈介の造形展

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展覧会の訪問計画は1ヶ月単位で立てているが、一回ごとのグルーピングは美術館のある場所とか美術品のタイプとかでくくっている。時間的な効率を考えると場所でまとめるのが一番いい。

で、上野にある東博、東京都美などで行われている展覧会をはしごしたり、JRの山手線に沿って、例えば、新宿の損保ジャパンの後に渋谷のBunkamura、松涛美、日本民藝館、そして白金台の松岡美に寄るといったような動き方をしている。

もう一つの絵画、浮世絵だけとか、やきものだけといった回り方は一つの分野に集中できるので鑑賞力は上がるが、ちょっと疲れる。智美術館の“芹沢銈介の造形展”(9/29~12/16)は三井記念館、東近美工芸館との組み合わせで出かけた。この3館はあまり離れてないから、移動は楽。

芹沢銈介の生み出す模様と色に大変魅せられているので、館のHPで情報を得たときすぐ訪問を決めた。これはほかの美術館を巡回しないここだけの企画展。作品数は70点あまりで、05年、横浜そごうであった回顧展(300点、拙ブログ05/2/15)と較べて小規模の芹沢展だが、作品の構成は型絵染による着物・屏風・のれん、物語絵、デザイン文字、カレンダー、装幀本、肉筆のスケッチと芹沢ワールドに浸れるものになっている。

芹沢の模様でとくに惹かれているのがデザイン文字。上は立ち尽くしてみた“型染うちわ絵帖”。茶色の地に白、橙色、うす黄色、うす青を使って書かれた文字。驚くばかりの色彩感覚である。字画のひとつ々に色をつけ、模様化するのは朝鮮の民画、文字絵(06/10/10)にヒントを得たのだろうが、豊かな色使いと文字の心が感じられる造形は芹沢独自のもの。

この日は東近美の“工芸館30年のあゆみ”でも“春夏秋冬”が入った“紬地型絵染二曲屏風 四季”をみた。心が浮き浮きするほど楽しい文字を二つも見れたので嬉しくてたまらない。

また、横浜そごうには無かった下の“極楽から来た挿絵集・おごる平家厳島神社”や“法然上人絵伝”、“新版絵本どんきほうて”、“中国忍者伝十三妹挿絵集”といった物語絵にも魅了される。天性のカラリスト、芹沢銈介にますますのめりこんでいく。

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