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2007.09.07

ルチアーノ・パバロッティ 死去

1026パバロッティがすい臓がんのため亡くなった。まだ71歳というのに。

あの美声がもう聴けなくなると思うと悲しくてたまらない。心からご冥福をお祈りしたい。合掌!

パバロッティとのつきあいは90年、ドミンゴ、カレーラスとともにローマのカラカラ浴場で行った野外コンサートあたりから。ワールドカップ決勝戦の前に開催されるこの3大テノールの競演は94年、98年、
02年と4回行われた。いずれもビデオ収録し、Myクラシック・オペラビデオコレクションのなかの貴重な一本になっている。

そのなかでもカラカラ浴場での3人の歌声がいちばん印象深い。パバロッティはこのとき55歳。ときどき聴いているが、高音がよくでており、歌い終わったあとは思わず会場にいる人たちと一緒に手をたたきたくなる。また、あの人懐っこい笑顔がたまらなくいい。

持ち歌はナポリ民謡からヴェルディ、プッチーニまで幅広く、いい曲ばかり歌ってくれる。“帰れソレントヘ”、“オーソレミオ”、、、そして最後にパバロティの代名詞となった“トゥーランドット”の名アリア“誰も寝てはならぬ”を熱唱。このアリアの名曲を希代の名テノール、パバロッティがのびやかな美声で歌い上げる。沢山聴いたオペラやガラコンサートのなかで、感激度いちばんはこのシーン。

3大テノールは日本で2回公演している。96年と02年のワールドカップのとき。96年のパバロッティが面白かった。美空ひばりの名曲“川の流れのように”をカレーラスとドミンゴは歌詞をしっかり覚えて歌っているのに、パバロッティはずるして日本語がでてこない。ご愛嬌である。02年、再度3人で競演したときは、ドミンゴ、カレーラスに較べパバロッティの声は明らかに元気がなかった。

96、7年くらいから生地モデナではじめた“パバロッティ&フレンドコンサート”(孤児救済チャリテイ、2度BS2で放映)には豪華なゲスト歌手が登場する。オペラとロック、ポップスとのクロスオーバーだからメチャクチャ楽しい。とくに99年はスパイクリー監督が撮影を指揮しただけにカメラワークが秀逸。

BBキングのギター演奏やジョー・コッカー、リッキー・マーチン、マライア・キャリー、ライオネル・リッチーなど大御所や人気の若手の歌声に会場全体が大興奮。こういうビッグネームを集められるのだからパバロッティの人脈はすごい。今、多くの仲間たちが彼の死を悲しんでいることだろう。

愛蔵のビデオを流して、パバロッティを偲びたい。

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